
酸菜魚
@suancaiyu
2026年8月25日
ガラスの街
ポール・オースター,
柴田元幸
読み終わった
@ 電車
ミッドナイトジュンクラブの読書会で読み始めたものの、深夜2時は眠すぎたので読み終わらず。新幹線で読み終えた。
探偵小説のようでそうではない、謎が謎のまま終わる物語。不思議と嫌な感じはしない。
現実と虚構の境が曖昧になるような仕掛けが、物語の中でも、メタフィクション的にも用いられていて、読んでいてよくわからなくなってくる。
クインは間違い電話(間違いなのか?)をきっかけに、オースター(登場人物)を演じる。だんだんとクインの自我が揺らぐ。
スティルマンはバベルの塔の神話を遡って人類の堕落を取り戻すために、息子の言葉を奪おうとする。虚構の現実再現を試みる。
クインが浮浪者を観察する。やがては自分が浮浪者のようになっていく。
登場人物のオースターは、作者のオースターと同じく作家。この物語の世界は作中のオースターによって描かれた?
しかし終盤、このクインの謎に満ちた人生を書き起こしたのはオースターの友人だということがわかる。だれ?
タイトルの『ガラスの街』はなにを表しているんだろう。
ガラスが出てきたのは、何日も何日も屋外でシャワーも浴びず髭も剃らずに空を見つめて過ごしたクインが、街のショーウィンドウに映る自分を見て、自分だと気づかないシーンくらいか。
現実の脆弱さを表現しているのかな。