ガラスの街
113件の記録
酸菜魚@suancaiyu2026年8月25日読み終わった@ 電車ミッドナイトジュンクラブの読書会で読み始めたものの、深夜2時は眠すぎたので読み終わらず。新幹線で読み終えた。 探偵小説のようでそうではない、謎が謎のまま終わる物語。不思議と嫌な感じはしない。 現実と虚構の境が曖昧になるような仕掛けが、物語の中でも、メタフィクション的にも用いられていて、読んでいてよくわからなくなってくる。 クインは間違い電話(間違いなのか?)をきっかけに、オースター(登場人物)を演じる。だんだんとクインの自我が揺らぐ。 スティルマンはバベルの塔の神話を遡って人類の堕落を取り戻すために、息子の言葉を奪おうとする。虚構の現実再現を試みる。 クインが浮浪者を観察する。やがては自分が浮浪者のようになっていく。 登場人物のオースターは、作者のオースターと同じく作家。この物語の世界は作中のオースターによって描かれた? しかし終盤、このクインの謎に満ちた人生を書き起こしたのはオースターの友人だということがわかる。だれ? タイトルの『ガラスの街』はなにを表しているんだろう。 ガラスが出てきたのは、何日も何日も屋外でシャワーも浴びず髭も剃らずに空を見つめて過ごしたクインが、街のショーウィンドウに映る自分を見て、自分だと気づかないシーンくらいか。 現実の脆弱さを表現しているのかな。
和月@wanotsuki2026年8月24日読み終わった流動的な表現と透き通った文章。 ニューヨークを歩き続ける主人公のように、スッキリとした心地と彷徨いぐるぐると渦巻く心地が交互に押し寄せてくる。 ポール・オースターの名前は以前から知っていて、読みたいと思っていたのでやっと読めて嬉しい。 作品としては、現代の多くの大衆文学が持つ「一貫性」「理解しやすさ」「予定調和」はほぼ皆無なのだが、何故か読みやすく頭に入ってくる文章なのが不思議。時々それを崩すかのように、分かりにくい表現を用いて語られる場面も読み応えがある。 もっと考察を重ねると見えてくる部分が多いのだろうな、という気配がする。 ドン・キホーテを書いた人物の考察と本作の流れはおそらくリンクしてそう。 読み直す度、多様な文学に触れてからこの作品に戻ってくる度に、新たな発見が生まれるお話なのだと思う。 今は未だ、掴みづらい質感の読書だったけれど、同時に本を読むことが「理解する」と安易に繋がらない感覚が好ましかった。 また折を見て読み返したいし、著者の他の作品も読んでみたい。



ほんのうに@bk_urchin2026年8月23日読み終わったミッドナイトジュンクラブの「深夜の秘密の読書会」で購入。オースターは名前は聞いたことあるけど、、というくらいで何の予備知識もなかった。久々に文学を読んだ!という感じ。深夜の眠気の中で読むのは難儀だったw 主人公は作家。深夜の間違い電話をきっかけに、自身が小説内で描き続けてきた探偵業に取り組むことになる。 後半、ピーター・スティルマンを尾行するあたりから"探偵小説み"が増してきて物語がどう転がるのかと思ったら、最後は解脱した禅修行者のようになり現実と精神世界の境目が曖昧になっていく。探偵小説のセオリー通りに謎が解かれないモヤモヤも感じたが、この物語がクインが残した赤いノートを書き起こしている(から、クインが見た現実以上のものは、この物語では書くことができない)という設定によって、そのモヤモヤも不思議な後味として変換されるという初めての読後感だった。


- 鶯◯@uguisumaru2026年8月6日読んでる2:長文の台詞って狂気だし、どことなく気味悪さを感じた。面白かった。かっこいい台詞とオノマトペがいい感じに対比になってたから? 3:最後どうして……!?

miki@mikis2026年6月5日読み終わった人生の別の場所へ至るための橋はそこらじゅうにあって、ほんのちょっとした興味で渡ったり、損得を考えて渡ったり、熟考して渡ったり。 でも、それは間違いなく橋で。 すでに渡ってしまったいま、渡る前の場所は消え去り、その意味も失われる。 そんな橋がいっぱいあるんだよな。 解決しない探偵、好き。









704h@704h2026年5月30日読んでる2/3くらいのところ。探偵小説風の何か。 インタビューでポール・オースターは読んだらすぐに忘れて良いと言っていた。優れた物語に必要なことは意味(役に立つ教訓や、人に話したくなるストーリー)ではなく想像力を刺激する「何か」なのかもしれない。 現実として知覚できる範囲以外は想像するしかない。小説を読んだ後、世界が違って見えるというのは、読書によって想像力(世界の感じ取り方)を拡張されたということで、そういう意味では、本書は常に読者に何かを想像させる優れた物語である。その優れたイマジネーションを伝えることが小説家の仕事なのだと改めて感じた。痺れる。

704h@704h2026年5月30日読み終わった読み終えた。とにかく最高でした。 小説とは「何かを想像して文章を書くこと」で、それ自体の「おかしさ」を小説にしてしまったような物語。あとがきによると、本書は妻と出会っていなかった自分を想像して書きはじめたようだ。 奇妙の中に不思議な説得力もあって、これがポール・オースターとしての一作目ということに感銘を受けた。まだ二作しか読んでないのに、全作読む気にさせられた。





704h@704h2026年5月29日読み始めた妻子に先立たれ、ミステリー小説を書きながらニューヨークでつましく暮らすクインは、深夜の間違い電話をきっかけに私立探偵になる。 『ブルックリン・フォリーズ』が面白すぎて、ポール・オースターのファンになったので、一作目から読むことにした。最近刊行された『サンセット・パーク』(新潮文庫)と迷ったが、本作を立ち読みして数行で心を掴まれた。 数十頁ほど読んでみたが、悪ふざけが始まったのかと思った。狂気を感じる。『ブルックリン・フォリーズ』にカフカの名前が出てきたが、好きなんだろうな。
taku@taku22026年5月17日読み終わったこのReadsで目にして気になったので手に取った。 「そもそものはじまりは間違い電話だった」 間違い電話をきっかけに私立探偵に成りすまして依頼を遂行していくが…というお話。 推理小説のようだけど全く別物。 感想が難しいけど、大都会の臭いと木々や空、自然の美しさを感じられる作品だった。 とにかく散歩に出かけて空を見上げたくなった。









ポセイドンが飼ってる犬@big82842025年10月18日読み終わった「私の問いはこうです。物がもはや機能を果たさなくなったらどうなるのか? それは依然同じ物なのか、それとも別の何かなのか? 傘から布を引きちぎっても、傘は依然として傘か? スポークを開いて、頭上にかざし、雨のなかに出ていけば、びしょ濡れになる。それでもこの物体を傘と呼びつづけることは可能でしょうか? 概して、人はそうします。せいぜい、この傘は壊れている、と言うだけでしょう。私に言わせればこれは重大な誤りです。これこそあらゆる問題の根源なのです。もはやその機能を果たせないのですから、傘は傘であることをやめたのです。」
monami@kiroku_library2025年10月7日読み終わった全く展開が読めない、けれどとても惹き込まれる物語だった。 率直に言ってかなり好き。 文章の運び具合とか、日常から乖離してゆく感じとか……。 何よりまず、ずっと読んでいたい。そう思わされる本に久々に会えた。




monami@kiroku_library2025年7月24日買った買いました。 これにて私の夏休みも終了。 しばらくは山に引き篭もり。 とはいえ買いだめすぎてしまって震えています。 明細を見るのが怖い。 本を沢山読む夏にすると誓います……。









ぴー太@ystit2025年5月25日読み終わった好きな作家は?と聞かれて迷わず答えているのがポールオースターだけれども、どれも読んだのは10年前の学生の時分だったわけで、改めて全著作を読み直そうキャンペーン中。 思い返せば10年前、ほとんど海外文学なんて読んだことなかったのに、広大なジュンク堂のなかでたまたま手に取ったことで、自分にとっての文学に対する好みや向き合い方が決定づけられた。 そもそもあのときたまたまオースターに出会っていなかったら、今ごろ本なんて読んでいなかったかもしれないと思わせるぐらい影響を受けた大切な作家。


どうどう@toutoutoudo2025年4月25日読み終わったブックオフ散策してたらガラスの街ってええタイトルやな…と思って手に取ったらポールオースターでした。天の啓示が来ている。 ワードサラダが好きで読むとおもろ〜となるんですが、ピータースティルスの語りが主にそれでひとりうお〜となりながら読んだ。選択を誤り続けた男が以前の自分を失ってラストに全てが書き終えた赤いノートだけが残る。本当の小説を書くことを得た代わりに人間を失ったことかと思った。 ラストの文のもドン・キホーテの話と呼応することがあるかと思うけど一回読んだだけじゃ理解できなかったので来年あたりにもっかい読もうと思う。 ミステリー小説の導入みたいだけど何が起こったのかだけを提示されてあとは書かないので考えてください方式。それを可能とさせるだけの文体が必要という学び。 ニューヨーク三部作の一つらしいので幽霊たちを買ってきた。読もうと思う。 まって、幽霊もガラスも透明じゃん。そういうこと?

minami@sou-nr2025年3月13日読み終わった映画で観たあの人の、テレビ中のあの人の、ようなふりをするというか、要素として自分の中に取り入れられてキャラクターが割合で変化するようなところが自分にはあるけれども私はきっと私のままだからなーんだつまんないなあと笑う。小説は面白いなあ。ハムオムレツ食べたい。

庭@no3catg2025年3月6日読み終わったニューヨーク三部作の一作目。なにが現実でなにが空想なのか。他者との境界が溶け合い戻ってこられなくなる不安。本を閉じたとき思った、自分はだれでどこにいるんだ?
ヨル@yoru_no_hon2024年5月13日2024年ベスト本NYの街を彷徨い歩く老人、それを尾行する男。自分は自分ではない、何者でもない、その存在の危うさが、ニューヨークというガラスの街に飲み込まれてしまったような、消失されせられてしまったようなそんな印象を受けた。NY三部作として読むと、これがたまらなくおもしろく、それぞれ個々の作品であるにも関わらず、境界線がぼやけ、次第に混ざり合い、ひとつの作品になっていくあの感覚......彼の手のひらで転がされているのを楽しんでいる自分もいた。そして美しくうっとりするような、彼の文章に酔いしれた、すばらしい時間だった......これも読書仲間と読んだ作品。本年もポール・オースター読むぞ!という気持ち!!!















































































































