ガラスの街

27件の記録
- ぴー太@ystit2025年5月25日読み終わった好きな作家は?と聞かれて迷わず答えているのがポールオースターだけれども、どれも読んだのは10年前の学生の時分だったわけで、改めて全著作を読み直そうキャンペーン中。 思い返せば10年前、ほとんど海外文学なんて読んだことなかったのに、広大なジュンク堂のなかでたまたま手に取ったことで、自分にとっての文学に対する好みや向き合い方が決定づけられた。 そもそもあのときたまたまオースターに出会っていなかったら、今ごろ本なんて読んでいなかったかもしれないと思わせるぐらい影響を受けた大切な作家。
- とーど@toutoutoudo2025年4月25日読み終わったブックオフ散策してたらガラスの街ってええタイトルやな…と思って手に取ったらポールオースターでした。天の啓示が来ている。 ワードサラダが好きで読むとおもろ〜となるんですが、ピータースティルスの語りが主にそれでひとりうお〜となりながら読んだ。選択を誤り続けた男が以前の自分を失ってラストに全てが書き終えた赤いノートだけが残る。本当の小説を書くことを得た代わりに人間を失ったことかと思った。 ラストの文のもドン・キホーテの話と呼応することがあるかと思うけど一回読んだだけじゃ理解できなかったので来年あたりにもっかい読もうと思う。 ミステリー小説の導入みたいだけど何が起こったのかだけを提示されてあとは書かないので考えてください方式。それを可能とさせるだけの文体が必要という学び。 ニューヨーク三部作の一つらしいので幽霊たちを買ってきた。読もうと思う。 まって、幽霊もガラスも透明じゃん。そういうこと?
- minami@sou-nr2025年3月13日読み終わった映画で観たあの人の、テレビ中のあの人の、ようなふりをするというか、要素として自分の中に取り入れられてキャラクターが割合で変化するようなところが自分にはあるけれども私はきっと私のままだからなーんだつまんないなあと笑う。小説は面白いなあ。ハムオムレツ食べたい。
- 庭@no3catg2025年3月6日読み終わったニューヨーク三部作の一作目。なにが現実でなにが空想なのか。他者との境界が溶け合い戻ってこられなくなる不安。本を閉じたとき思った、自分はだれでどこにいるんだ?
- ヨル@yoru_no_hon2024年5月13日2024年ベスト本NYの街を彷徨い歩く老人、それを尾行する男。自分は自分ではない、何者でもない、その存在の危うさが、ニューヨークというガラスの街に飲み込まれてしまったような、消失されせられてしまったようなそんな印象を受けた。NY三部作として読むと、これがたまらなくおもしろく、それぞれ個々の作品であるにも関わらず、境界線がぼやけ、次第に混ざり合い、ひとつの作品になっていくあの感覚......彼の手のひらで転がされているのを楽しんでいる自分もいた。そして美しくうっとりするような、彼の文章に酔いしれた、すばらしい時間だった......これも読書仲間と読んだ作品。本年もポール・オースター読むぞ!という気持ち!!!