
さくら
@saku_kamo_ne
2026年8月25日
読み終わった
「恋愛がわからない。恋愛がわかる。だからなに? それだけが私じゃない、という当たり前のことを何度も頭のなかでつぶやいてきた。それでいまは『そうではない』というところからはじめないといけない、その問題設定自体がなにかおかしい気がしている。私は私だ、あなたはあなただ、ということに、いったい『そうではない』はどれほど喰い込んでくるのか?(中略)私とはつきあい続けなければいけないのだから。代わりに他人のことをちゃんと見ようと思った。『そうではない』を考え過ぎないようにしようと思った。私は生きている。あなたは生きている。ただそれだけの私たちとして生きていることに対して、私は目を見開いていたい。」
「そうではない」が自分を侵食する。
家族がいない
仕事ができない
感情を処理しきれない
人にやさしくできない
うまく生きられない
すぐには解決し得ない「そうではない」がたくさんあって、それを抱えて生きている。
ときには忘れ、ときに強く意識する。
絶望が訪れることもあるけれど、それでもいま生きているという事実がわたしを支えてくれている。
──大前栗生(著)『思い出すときには、すべてのものがまるくなっていてくれ』(左右社、2026年)


