思い出すときには、すべてのものがまるくなっていてくれ
28件の記録
ななり@bluebook_mark2026年9月16日読み終わった人を好きになる気持ちが分からないこと、自分を規定する性別を持たないこと、どちらもその人の一部ではあっても、その人がその人として存在する中心や起点ではない。それなのに、“ある”が普通とされる世界では“ない”だけがアイデンティティのように扱われてしまうし、“ない”ことに悩んでいるのだろうと勝手に思われてしまう。しかし私が私として、あなたがあなたとして、全く同じものなどない命を生きていく上で、“ある”も“ない”も根本的には同じなのだ。すべての人がそのままでいられることが普通になる日は、実際問題まだ遠いけれど、辿り着けたその日にふと思い出す記憶が誰かを傷つけることのないまるいもので満たされているように、毎日がすべての人にとってしあわせを見つけられた日であって欲しい。

さくら@saku_kamo_ne2026年8月25日読み終わった「恋愛がわからない。恋愛がわかる。だからなに? それだけが私じゃない、という当たり前のことを何度も頭のなかでつぶやいてきた。それでいまは『そうではない』というところからはじめないといけない、その問題設定自体がなにかおかしい気がしている。私は私だ、あなたはあなただ、ということに、いったい『そうではない』はどれほど喰い込んでくるのか?(中略)私とはつきあい続けなければいけないのだから。代わりに他人のことをちゃんと見ようと思った。『そうではない』を考え過ぎないようにしようと思った。私は生きている。あなたは生きている。ただそれだけの私たちとして生きていることに対して、私は目を見開いていたい。」 「そうではない」が自分を侵食する。 家族がいない 仕事ができない 感情を処理しきれない 人にやさしくできない うまく生きられない すぐには解決し得ない「そうではない」がたくさんあって、それを抱えて生きている。 ときには忘れ、ときに強く意識する。 絶望が訪れることもあるけれど、それでもいま生きているという事実がわたしを支えてくれている。 ──大前栗生(著)『思い出すときには、すべてのものがまるくなっていてくれ』(左右社、2026年)



































