いち。 "法中毒学者 家達ルイ" 2026年8月26日

法中毒学者 家達ルイ
「よし、じゃあさっきの遺体にコーヒーを賭けよう。私は他殺にアメリカーノ」 民間研究機関C.E.L.Lに所属する家建ルイはエナジードリンクを常用し、大型バイクを乗りこなす風変わりな法中毒学者である。今日も彼女の周りで「毒」を用いた不可解な事件が起ころうとしている。彼女のバディとして事件を捜査することになったエリート警察官の九条はこう思った。あんな嵐のような女とやっていけるのか、とーー。 「万物は毒であり、用量のみがそれを薬とする」 という言葉を放つ彼女の、他人に影響されず、自分の思うがまま行動していく姿勢もまた、捜査における毒と薬のようなものではないかと思う九条が徐々に彼女の魅力に気づいていくところは読み手の感覚に最も近い視点であり、痛快である。 彼女がなぜ「毒」に執着するのか、その若さで大成した理由とは何か、数々の事件を通して行き着く真相にたどりつくまで飽きることなく読み終えることができる良作。
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