
スゥ
@oneSue
2026年8月26日

聖なるズー (集英社文庫)
濱野ちひろ
読み終わった
やはりこの人の本は良い。
動物性愛者「ズー」と生活を共にし取材したノンフィクション、とだけ聞くと忌避感を示す人もいるかもしれない。ただし、実際のズーの思想や、それに対する女史の考察は深く、セクシャリティやパーソナリティ、他者というものをどのように、対等なものとして捉えるか、といった内容にまで及ぶ。単なる、アブノーマルな性癖の持ち主をテーマとした本として扱われるにはあまりにも勿体無いことと思う。
今の時勢的には、等身大ドールやフィクションを愛する人たちを取材した次回作「無機的な恋人たち」の方がうけが良さそうなことには納得するが、女史の考察の原点として、本書にもぜひ触れて欲しい。

