
芽キャベツ
@booksandme
2026年8月25日
自他の境界線を育てる
鴻巣麻里香
心に残る一節
バウンダリーは「自他境界線」と訳されることがあります。また、他人を批判する文脈で「自他境界が低い」などのように使われることもあります(これはよくない使い方ですが世にあふれてしまっています)。そうすると、苦しいのは「あなたの(私の)自他境界線が弱いからだ」というように、自分や相手を責めてしまいそうになります。
確かに、バウンダリーは私たちそれぞれが、自分を守るために引くものです。ですが、ここまでお読みのみなさんにはご理解いただけるかと思いますが、バウンダリーを育むのは周囲の環境です。特に子ども時代に周囲の大人による、私たちを尊重する言葉や行動、まなざしが私たちのバウンダリーを育み、調整機能が健全に働くようになります。また逆に言えば、バウンダリーを揺るがし、調整機能を損なうのも、他者からの言葉や行動、まなざしなのです。バウンダリーの揺らぎは、決してあなた個人の問題ではありません。(p150)