しょうたろう "知性の罠" 2026年8月27日

知性の罠
知性の罠
デビッド・ロブソン,
土方奈美
PCR検査の大元をを発見したキャリー・マリスは占星術に傾倒し、「フロンガスの大気への放出がオゾン層の破壊を引き起こす」事や「エイズの原因がHIVウイルスである」という科学的に認められている事実を「科学的根拠がゼロ、あるいは殆どないものがある。」と一蹴している。 『シャーロック・ホームズ』の作者、コナン・ドイルはオカルトに傾倒し、少女のいたずらで撮った妖精の写真を本物だと誤認したぐらいだ。 さて、ノーベル賞を取れたり、シャーロック・ホームズの様な名作を生み出せる程の素晴らしい頭脳を持った人間が、何故僕らでもわかる様なオカルトチックな物に傾倒する愚かな思考をしてしまうのだろうか。 その答えは、小学生でもできる様な簡単な事ができない事にあった。 ・世の中には、自分の知らない事がある事を知りましょう。 ・反対意見もしっかり聞きましょう。 ・自分の意見でも「本当かな?」と疑う心を持ちましょう。 これができなかったのである。 本書はより専門的に書かれているが、要はこの3つができなかっただけである。 生きる上での大事な事は概ね小学校で習っているが、大人になっても覚えている人はかなり少ない物だ。 小学校の頃に学んだ大事な事を取り戻すために、是非本書を手に取って欲しい。 しかし、本当に手に取って欲しい人にはきっと届かないだろう。 だって、届いて欲しい人は人の意見を聞かず、「自分は大丈夫だ!」と、自分の事を疑う心を持たないのだから。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved