クラゲ人間 "世界の終りとハードボイルド・..." 2025年4月3日

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下巻)
ともだちから借りた。 物語や主人公を取り巻く状況はめまぐるしく動いてるのだけど、それとは8割くらい切り離されたみたいにゆっくり時間が過ぎていくようなシーンが多いのが印象的だった。 ゆっくりコーヒーやスープを飲んで厳しい冬の寒さを癒すシーンとか、持て余してしまった時間で誰もいない時間帯のビヤホールに行って一人でダラダラとビールとつまみを嗜みながら煙草を吸うシーンとか。 自分は煙草を吸ったことがないし今後吸うつもりもないのだけど、主人公がなんだか煙草を気持ちよさそうに吸うのが魅力的だった。煙草は時間や心の微妙な空白を埋め合わせてくれる感じのアイテムとして役立つんだなと思った。 本が終わるとき、この時間も無くなってしまうのかと思うとなんか寂しい気持ちになった。
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