のぼりおり "この世にたやすい仕事はない ..." 2026年8月27日

この世にたやすい仕事はない (日本経済新聞出版)
仕事に疲れて帰ったりしている時に、他人を見てふと「楽そうな仕事でいいなぁ...」と思うことがある。自分ばかりが大層な仕事をしていて、自分ばかりが疲弊していく、と思い込んでしまうような。 実際はそんなことはなく、たとえばこの小説に出てくる「おかきの袋裏に書かれている豆知識を考える仕事」「町の循環バスで流れる広告アナウンスをまとめる仕事」にも、面白さがあり楽しさがありやりがいがありミステリー(?)があり、そして大変さがある。 別にこの小説は「あらゆる仕事にはやりがいがあるよ!みんな頑張ろう!」ということでもなく、「仕事なんていう資本主義的ゲームからはとっとと降りてスローなライフを送ろうよ」という話でもない。この小説を読んだから明日からの仕事が楽しくなるわけでもない。ただ、それなりに清く正しく一生懸命に働く自分と周りの人たちへのリスペクトが増すような、そんな1冊。
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