プールに降る雨 "フーコーの言説" 2026年8月27日

フーコーの言説
フーコーの言説が年代順に手際よく(おそらく)過不足なくまとめられていてフーコーの思想の変化と一貫した問題意識が把握できる。 取り扱われているフーコーの著作を読んでいないせいで理解が追いつかない箇所はあるものの、話の進め方が上手くこれ単体でもわりと面白く読めた。入門書として薦められる。 “フーコーによれば、「好奇心」とは、「自分自身から離脱することを可能にしてくれる」もののことである。つまりそれは、執拗に知識の獲得を目指すものではなく、自分がいつもとは異なるやり方で思考したり知覚したりできないだろうかと問うものであるということだ。そしてまさしくそのような「思考の思考自身に対する批判作業」こそが、今日において価値を持ちうる哲学的活動なのだとフーコーは言う。「別のやり方で思考することがどのようにしてそしてどこまで可能であるかを知ろうと企てること」、これこそ、思考における「自己の鍛錬」としての哲学の任務なのだ、と。” p.236
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