
蒐
@shushu_ka
2026年8月27日
アンチ・グッドモーニング
八木詠美
読み終わった
著者の作品はデビュー作から追っていて、個人的には好きなんだけど、虚実入り混じる雰囲気とかは万人受けする作風じゃないよなぁ、なんて思ってたら、今回芥川賞ノミネートでびっくり!
今作は不眠に悩む女性が主人公。
優しい夫は不眠解消に協力的だし、仕事はリモート勤務で世間的には優良企業だし、不眠の原因になるようなことは思い当たらないのに、なぜ…?と苦しむ感覚がリアル。
そして、寝不足なのか、疲れなのか、途中から、謎の研修講師やら乳酸飲料販売員やら夜中の読書会やらレンタルひよこ(というか鶏)が登場し、主人公を翻弄し、もうどこまでが現実か分からない。そんな主人公の精神状態が怖いんだけど、怖いもの見たさで一気読みしてしまった。
「健康的」なものが溢れている世の中が生きづらくなってきたら、また読み返したいな。
