本好き
@deko08r5k2k8m
2026年8月28日
はじまりのスープ、夏ゼリー
瀬尾まいこ
買った
読み終わった
この夏読もうと思って買っておいた本。
今まで読んだ小説の中でも、瀬尾まいこさんの作品は、料理のシーンが印象的なこともあって、好きな作家さんの一人。
物語は、料理の腕に自信のある主人公が料理コンテストに出るところから始まる。
ほぼ間違いなく自分が優勝すると思っていたのに、まさかの出来レース。賞品の鍋をディスカウントストアに売ろうとしていたところから、一気に話が動き出す。
主人公は26歳なのだけれど、妙に人生を達観している。
私は、初対面の人や年上の人には、どうしても敬語でしか話せない。けれど、この主人公は、相手が誰であっても、ケースバイケースではあるものの、歯に衣着せぬ物言いをする。その潔さが、なんとも気持ちいい。
しかも、自分のことはずいぶん低く評価していて、周りから見れば「なんでそんなふうに思うの?」というところに、本人は気づいていない。
たとえ、大家の婆さんであっても、対等にものを言う。
男女であっても、すぐに恋愛に結びつかないところもよき。
時折、クスッと笑ってしまう場面があり、かと思えば、ふいにホロリと涙する。
気がつけば、ノンストップで2時間半。
本を閉じたとき、なんだか無性に料理がしたくなり、今日は家族のためにおいしい料理を作ろうと思った。
