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@bunkobonsuki
2026年8月28日
きみの友だち
重松清
小学五年生の時、事故によって片足が不自由になった少女・恵美。その傍らにいる由香は、肺に先天的障害を患っている。
二人の出会いから始まり、恵美の同級生、弟、さらに弟の友人や先輩——「きみ」たちの人間模様が、謎の語り手によって紡がれる連作短編集。
本作は2005年刊行後、2009年に新潮文庫のプレミアムカバーに選ばれている。プレミアムカバーシリーズは古典的名作が選ばれやすいため、これは異例のケースである。新潮文庫が本作をイチ推ししていたことが伺える。
なぜ本作は推されていたのか。
それは「リアル」だったからではないか。
『きみの友だち』は、臨場感がある。「元となった体験談があったのではないか」と思わされるような、リアリティがあるのだ。
学校教育の現場で起きている個人の排除や上下関係の強要、差別が、この作品で全部分かる。そう言っても過言ではないと私は思う。

