
い。
@hon_i_read
2026年8月28日
偶然性・アイロニー・連帯
R.ローティ,
山岡龍一,
齋藤純一
読み終わった
ローティが主張する偶然性は、世界・自己・社会には、歴史を超えた必然的な本質や基礎があると考える必要はない、ということで、そこからアイロニーが導かれていく
つまり、自分自身の語彙や自己理解についても、それを最終的なものとして絶対視しないのがアイロニストということになるけれど、この私的な自分というものと、公的な自分は切り離して考えられる
ローティは、残酷さを減らすことを社会の重要な役割だと考えていて、そのために私的/公的な自分を切り分けて保ったまま、文学等から苦痛や屈辱を想像することを学び、連帯していくべきだと言う
その主張自体はとても理解可能なのだけれど、説明をしていけばしていくほど、アイロニストである以上、断言が難しく、弱い説得力になってしまうように思った
また文学との接続も、必ずしも主張を強く保証する説得力を感じられず、論理性を主張しづらいアイロニストのジレンマを感じた
それでもそこに書かれていることは、物事が必然的であることへの疑い、自分の思考への疑いを私的には持ちつつ、公的には残酷さを減らす連帯をしていくべき、ということであって、とても主張は明快で、面白く読んだ
