
ネムネム🍥
@kiriamekirai
2026年8月28日

十七八より (講談社文庫)
乗代雄介
読み終わった
目に映るもの、感情と呼ばれるものを解剖のように言葉によって分解する。
その場面に出くわしたとき、目に心に映しながら即座に大枠を作るのか、それとも具体性がない塊のまま持ち帰って机の前でじっくりと解析するのかは分からないけど、きっと私が感じ取る時間の流れとは明らかに違う動きをする時間を乗りこなすのだろうと思う。
素直さがこの生を彩るだろうことは分かっているのに、この体から追い出すことがどうしても叶わない生真面目さによって、本当と嘘をいつも見極めようとしてしまう。自分だけが特別に考えていると思い込む見苦しい傲慢さも、よく探さずとも見つかるくらいの位置にある。
足りない頭で本を読み、その中に自分のかけらを見つけて、何かが確実に補われた感覚を味わう。