
夏河
@myhookbooks
2026年8月28日
ジェイムズ
パーシヴァル・エヴァレット,
パーシヴァル・エヴェレット,
木原善彦
読み終わった
面白かった。
トム・ソーヤーの冒険、続けてハックルベリー・フィンの冒険を読んでから、すぐに読んだので、最初の1行目が1番衝撃的だった。
映画で黒人が黒人の話し方をしているのを見たことがあって、ずっとそのイメージで読んでいたし、そういうものだと思っていたことに往復ビンタを喰らったような衝撃だった。作中の白人がそれに怯えるほど衝撃を受けるのと、そう違わないかもしれないくらい衝撃的で、衝撃を受けた自分にも衝撃だった。実際、当時はどうだったのだろうか。白人の作ったイメージは、日本人の私のイメージとなって、なんの疑問を持ったこともなかった。メディアというものは恐ろしい。そして、この本から私が新たに持ったイメージは、どう世界を観る目を変えていくのか。
トウェインの描く冒険には出てこない、様々な奴隷の環境が描かれていて、船を動かしている奴隷が1番信じられなかった。でもきっと同じような環境を生きた奴隷がいたのだろう。
たくさんの酷いことは世界中にあるけと、アメリカの奴隷制度は、それが州として正しいとされ、それが、肌の色だけで区別されていたこと、日常になっていたこと、疑問に思う人が(奴隷側も含めて)圧倒的に少なかったことなど、絶望も通り越して、地獄も生ぬるいような世界だなと思う。
物語的には、私は最後までハック・フィンの冒険が下地になっていると思ったので、途中から逸脱していったのは、純粋にジム目線のハック・フィンの冒険を読むつもりだったので少し残念だった。(けど、トムの件はもうお腹いっぱいなのでトムが出てこなかったのは良かった)
あと、ハックとジムの秘密の関係は別になくても良かった気がした。ただの友情の方が個人的には良かった。
