
絵美子
@835emiko
2026年8月28日
真夏の死
三島由紀夫
読み終わった
かつて読んだ
表題作の真夏の死と貴顕がやっぱり好きだなと思った。
やや遠くから読んでしまうのは初読のあやしい瑞々しさがうしなわれたからなのか、単にとっくに十代も二十代も終えて自身の鮮やかさをうしなっただけなのか分別がついてしまったからなのか、まあ後者でしょう
以下好きな箇所メモ
貴顕
それは対象に対する無関心の上に成り立った愛で、どんな人間的義務をも強いることがなく、自己をすこしも譲らずにすむような官能の型式であった。しかしそんなものが人間相手に可能であろうかと彼は疑った。
雨のなかの噴水
その一言を言っただけで、自分の力で、青空も罅(ひび)割れてしまうだろう言葉。とてもそんなことは現実に起りえないと半ば諦めながら、それでも「いつかは」という夢を熱烈に繋いで来た言葉。
