宮子 "本屋さんのダイアナ" 2025年4月2日

宮子
宮子
@miyako
2025年4月2日
本屋さんのダイアナ
🌳読了。キャバクラに勤めるシングルマザーの一人娘・大穴(ダイアナ)。自身の名前も母に染められた金髪も大嫌いだったが、小学三年生で出会った彩子はそんな自分を肯定してくれる。正反対の家庭環境で育つ本好きの二人はすぐに親友同士になるが、中学へ進学する直前に仲違いしてしまう。  ガール・ミーツ・ガール作品が好きなので楽しく読むことができた。十五歳になりダイアナが改名しようとするシーンはグッと来る。ダイアナの父親探しや、読んでいる途中は「えー?」と思った描写も読み進めると色々な事実が判明して面白い。フィクションとわかっていても、まだ子どもの彩子に降り掛かる惨い描写は読むのが辛くなってしまった……。それでも大好きな物語とそのヒロイン、思い出を胸に立ち上がるシーンは涙ぐんだ。成長してもずっと心に寄り添い続ける物語っていいものだなぁ。  随所で少女小説の引用があり、彩子の「『赤毛のアン』って知ってる? アンの親友はダイアナって言うんだよ」の台詞で昔読んだ『赤毛のアン』を再読したくなった。『赤毛のアン』を読み直したら『本屋さんのダイアナ』も読み直したい。
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