本屋さんのダイアナ

54件の記録
- n7se@RN_872025年9月10日読み終わった育ちや見た目も反対な2人の女の子が共に、そしてバラバラに成長していく過程がとても優しく暖かく描かれていて、心がぽーっとなる小説だった。この空気感というか読み心地がとても好きだなーって思える小説だった。2人ともとっても素敵だけど、それを支えたり見守る周囲の大人もみんな素敵な人達で、思慮深い大人になりたいなって思った。まぁ、もう年齢的には大人なんですけどね…
- 雪餅@yuki3daifuku2025年8月30日読み終わったまた読みたいその人への憧れから仲良くなりたい近くに居たいと思う反面、一緒にいると自分が持っていない物を認識させられちゃって、複雑な気持ちになる事ってあるあるだと思うんだけど、それをこんなに素敵な形で書けるなんて本当に作家さんって凄い 彩子とダイアナ、離れていても相手の事を想ってしまう関係性がとてつもなく良い 個人的に彩子が自分の恵まれた環境に対して疑問を持ってしまって、もっと広い世界をみたいと思う感覚に大共感してしまった あと、自らの手で呪いを解こうと自分自身と向き合う彩子の姿に滝涙 呪いを解くことが出来るのは自分だけ
- いぬ@inu_02272025年8月6日読み終わった隣の芝生は青い現象、私もあったな~と思いながら読んだ。 誰かにとっての憧れの生活はその人にとっては抜け出したい現実そのものだったり、全然あるなと感じた。 被害を受けたはずの自分を自分で悪者にしたり、考えないように分厚い蓋をしたり、無意識で自分に呪いをかけるのって日常生活でも全然あるなと。ものすごくエネルギーのいる行為を己の力で乗り越えていく彼女らに背中を押してもらっているような、私も頑張ろうと思える箇所が沢山あった。 少しのきっかけで仲違いしてずっと音信不通だけどどこかで互いの影を探したり、彼女の存在を糧に突き進んでいく感じが暖かさに溢れててすごく好きな品何度でも読みたいシスターフッド作品。 出てくる児童書を読んでみたくなった。
- rep@toponder_r2025年5月6日読み終わった止まらず、夕飯後から一気読み。気付いたら夜中3時過ぎててびっくり。直接的じゃない悪意、どうしても抱いちゃう嫌悪感、絶対に相手が悪いのになぜか「自分も悪いのかも」って思っちゃうやつ。 全部描かれていて、全部自分で呪いを解いているのがすごく良かった。 ダイアナの苦労ももちろん、彩子の悩みもすごくわかるし、ティアラみたいに見た目を派手にすることで自分の身を守るのもめちゃわかるなーと思って、そういうのも含めて救われるような…“頑張ろう”じゃないけど、自分に呪いをかけてないかな?って立ち止まって考えられるような返れるような作品で良かった。 すごく大好きな作品になったけど次は小川洋子さんを読みたくなった。静かな感じに触れたい…
- 味醂ちゃん@mirin_book2025年4月8日買った読み終わった発売当時は高校生。何度も読んだ訳じゃないのに、不意にこの小説を思い出すことが多くて。大人になった今、9年越しに読んでみた。 高校生の頃は大学生以降の話がいまいちピンと来てなかったけど、事の重大さも心中もようやく理解。 ガールミーツガール系の、うちら最強!シーンと隣の芝生は青く見えるシーンの高低差が好き。 今読むと彩子に共感。ダイアナは憧れの存在。
- 宮子@miyako2025年4月2日読み終わった🌳読了。キャバクラに勤めるシングルマザーの一人娘・大穴(ダイアナ)。自身の名前も母に染められた金髪も大嫌いだったが、小学三年生で出会った彩子はそんな自分を肯定してくれる。正反対の家庭環境で育つ本好きの二人はすぐに親友同士になるが、中学へ進学する直前に仲違いしてしまう。 ガール・ミーツ・ガール作品が好きなので楽しく読むことができた。十五歳になりダイアナが改名しようとするシーンはグッと来る。ダイアナの父親探しや、読んでいる途中は「えー?」と思った描写も読み進めると色々な事実が判明して面白い。フィクションとわかっていても、まだ子どもの彩子に降り掛かる惨い描写は読むのが辛くなってしまった……。それでも大好きな物語とそのヒロイン、思い出を胸に立ち上がるシーンは涙ぐんだ。成長してもずっと心に寄り添い続ける物語っていいものだなぁ。 随所で少女小説の引用があり、彩子の「『赤毛のアン』って知ってる? アンの親友はダイアナって言うんだよ」の台詞で昔読んだ『赤毛のアン』を再読したくなった。『赤毛のアン』を読み直したら『本屋さんのダイアナ』も読み直したい。
- ピノ子@kiri_ra_yu2025年3月9日かつて読んだ読んだのは文庫版の方。 自分の手にハンドルを掴もうと必死なダイアナと、こどものころから手渡されてるそれがハンドルだと知らないままの彩子が、本人にとっては「いや知らんし…」みたいな部分で相手の助けになってるような話
- 猫@mao10122025年3月6日かつて読んだ家庭環境、性格も、容姿、全てが正反対のダイアナと彩子のお話。 文学を愛し、夢と希望に溢れた少女たちの姿はとても可憐で美しい。 きっと誰しもが、なにかに憧れ、陶酔し、幻想を抱く時期が存在するだろう。 だが、そんな彼女たちが大人になるにつれて現実を知っていき、"少女"ではなくなってしまう過程を見て、胸が詰まった。 文学という存在に二人の人生の核があり、見えないところでもお互いを感じあっている姿がとても美しかった。 文学の良さを改めて感じることが出来た一冊。