
もぐ
@veranda_de
2026年8月28日
獣の奏者 2王獣編
上橋菜穂子
読み終わった
「すべての生き物が共有している感情は、愛ではなく、恐怖であるということ。それは、冷徹な真理なのだろう」
そうかもしれないけど、なんて悲しい真理なんだろう。
そして、一応児童書という立ち位置と理解しているので、ここからどういった方向に向かうだろうか?と不思議に思った。子どもにこれを伝えるだけというのは、さすがに物悲しすぎる。
が、最終的には「分かり合えないかもしれないが、あなたのことを分かりたい」に落ち着いた。分かりたいと思うことは紛れもない愛だと信じているので、気持ちの良い読後感となった。
最後、リランがエリンを迎えにきてくれて本当に良かった。
「──知りたくて、知りたくて……
(中略)
おまえにもらった命が続くかぎり、わたしは深い淵の岸辺に立って、竪琴を奏でつづけよう。天と地に満ちる獣に向かって、一本一本弦をはじき、語りかけていこう。
未来の調べを、耳にするために。」