フォルティ "コンビニ人間" 2026年8月28日

コンビニ人間
コンビニ人間
村田沙耶香
「普通」という括り、人間性の話。 私達は「普通」という言葉を簡単に使ってはいるけれど、ひとりひとりの「普通」にはズレがある。 同じようにみえても確実にズレはあって、それが大きいのか小さいのか、または受け取る側の人間によっても見え方にはかなりの差がでる。 人間という社会的動物の性質なんでしょうか。 自分の「普通」と他人の「普通」を比べてしまうのは。そして安心したり嘆いたり、憤りを感じたりする。 主人公の「普通」もそれ以外の人間達の「普通」も個々人で考えれば問題はなく、社会的動物だからこそのジレンマなのかな。考える力があるからこそ、余計なことまで考えてしまうというね。 主人公はコンビニ店員という動物になりたい人間です。 生理的欲求すらそのためなら惜しまない。 それ以外の全ては必要ないのでしょう。 社会的欲求や承認欲求なんて初めからもっていないですし。 人間関係だけは煩わしいと思っていても、コンビニ店員という動物になるため、必要最低限の経費くらいに考えているんじゃないかな。 そのままでいいと思う、というか彼女にとってそれが最善なのでは。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved