
euy
@euy
2026年8月29日
サピエンス全史 上
ユヴァル・ノア・ハラリ,
柴田裕之
読み終わった
邦訳が出版されたときにすぐに読んでて、久しぶりに読み直したけど、今読んでもやっぱりめちゃくちゃおもしろい。
ハラリの思想にはいろいろ問題があるのかもしれないし、ホモデウスの未来予測も全然当たってないのかもしれないが、それでも私はサピエンス全史の上巻は大好きだ。
世界の歴史について豊富な知識と説得力のある洞察は圧巻で、人類の古代史に詳しくない私の古代史観は、この本によるところが大きい。
文章も皮肉とユーモアが利いていてとてもチャーミングだ。
「ハチの巣は、収穫係や養育係、掃除係といった、多くの異なる働き手を含む、非常に複雑な社会構造となりうる。だがこれまでのところ、研究者たちはまだ法律係のハチは見つけられていない。ミツバチには法律家は必要ない。なぜなら、ミツバチは巣の規則を忘れたり破ったりする恐れがないからだ。女王バチは掃除係のハチを騙して食べ物を巻き上げたりしないし、掃除係のハチたちも賃上げを要求してストライキを始めたりはしない。」みたいな文章がかわいくて好き。
国も企業も法律も人権も平等も、すべて虚構である。虚構の力が人類を繁栄させたし、同時に問題も引き起こしてきた。
純正の文化などというものはなく、すべての文化が帝国の影響を受けている。
こうした主張は、そのとおりだと思う。
「文化は、不自然なことだけを禁じると主張する傾向にある。だが生物学の視点に立つと、不自然なものなどない。可能なことは何であれ、そもそも自然でもあるのだ。自然の法則に反する、真に不自然な行動などというものは存在しえないから、禁じる必要はない。男性が光合成をすることや、女性が光速より速く走ること、マイナスの電荷を帯びた電子が互いに引きつけ合うことを、わざわざ禁じようとした文化など、これまで一つとしてなかった。」ってくだりが熱くて超好き。
下巻も読もー。



