
ゆい
@no1sin
2026年8月29日
完全版 チェルノブイリの祈り
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ,
松本妙子
読み終わった
>そうそう、こんなことも……。わたしたちはバスのなか。泣いていた。最前列の席の男性が、おくさんを大声でしかっていたんです。「このバカもん!みんなはなにか荷物を持ってきてんだぞ、おれたちときたらからっぽの三リットルびんかよ」。おくさんは、バスで行くのなら、途中で母親に酢漬け用のあきびんを渡そうと思ったんです。ふたりのそばには、ずんぐりしたばかでかい網袋がいくつか置かれていて、わたしたちは道中ずっとそれにつまずいていました。彼らはそのまま、びんといっしょにキエフに到着したのです。(P.252)