完全版 チェルノブイリの祈り
23件の記録
ドッグストエフスキー@dogstoevsky2026年9月16日読み終わった凄まじい本を読んだ。人々の声がいくえにも重なり、チェルノブイリの輪郭が見えてくる。でも、個々人の声はなににも還元されない。それ自体がもののように読者の前に置かれ続ける。読んでる最中も、その後も。 チェルノブイリで起こったことは日常なのに、日常をはるかに越えている。神について語る人が多かったけど、神をもってしか語れないんだと思う。





ゆい@no1sin2026年8月29日読み終わった> この人たちはもういません。身分証明書だけがぼくたちの博物館にある。名前が……。しかし、もし彼らがこの仕事をやらなかったらどうですか。ぼくたちは、わが身を犠牲にする覚悟ができている.....。この点において、ぼくたちの右にでる者はだれもいない……。 じつは、ある男と議論したことがあって……。彼の言い分はこうでした。これは、わが国では命の価値がきわめて低いことと関係している。アジア的運命論だ。自分を犠牲にする人間は、自分が、もう二度とあらわれることのない唯一無二の比類なき個だということを感じていない。役割に焦がれている。かつて彼はせりふのない人間だった、端役だった。彼には筋書がなかった、背景だった。ところが、ここにきて彼は突如主役におどりでた。意義に焦がれている。わが国のプロパガンダとはいったいなにかね。わが国のイデオロギーとは。命を捧げよ、そのかわりに意義を得よ。たたえられる。役が与えられる!その死には大きな価値がある、死とひきかえの永遠だからね。彼はぼくを説得しようとした。いくつか例をあげて……。しかし、同意するもんか!ぜったいに!(P.226)
ゆい@no1sin2026年8月29日読み終わった> 移住させられた村々のそばに監視塔が立ち、塔のうえには銃をもった兵士たち。実弾入りの自動小銃だ。遮断機がある。標識が立っている。「路肩は汚染されている。進入および駐車厳禁」。除染液にまみれた白っぽい灰色の木。雪のように白い液体。すぐに頭がおかしくなった!最初の数日、ぼくたちは地面や草のうえにすわるのが恐ろしかった。歩くのではなく、走った、車が通り過ぎるとすぐに防毒マスクをかぶった。交代後はテントのなかでじっとしていた。はっはっは!それが二、三か月後には……もうなにかふつうのこと、もう自分の生活なんです。スモモをもいだり、引き網で魚をとったりした。カワカマスがすげえーの!ブリーム(コイ科)もいた。ブリームはビールのつまみ用に干した。この手の話は、きっともう聞いておられますよね。サッカーをした。川で泳いだ!はっはっは!(ふたたびわらう)運命を肩じていた。心の奥じゃぼくたちはみんな運命論者なんです、薬剤師じゃない。合理主義者じゃない。スラブ的メンタリティー……。自分の星をじていたんですよ。はっはっは!二級障害者です……。すぐに発病した。クソいまいましい「放射線病」……。もちろん……。ぼくにはそれまで診療所にカルテすらなかったんです。ま、いっか!ぼくだけじゃない……。メンタリティーなんだ……。(P.296)
ゆい@no1sin2026年8月29日読み終わった>そうそう、こんなことも……。わたしたちはバスのなか。泣いていた。最前列の席の男性が、おくさんを大声でしかっていたんです。「このバカもん!みんなはなにか荷物を持ってきてんだぞ、おれたちときたらからっぽの三リットルびんかよ」。おくさんは、バスで行くのなら、途中で母親に酢漬け用のあきびんを渡そうと思ったんです。ふたりのそばには、ずんぐりしたばかでかい網袋がいくつか置かれていて、わたしたちは道中ずっとそれにつまずいていました。彼らはそのまま、びんといっしょにキエフに到着したのです。(P.252)- たかぴ@takapi2026年1月3日事故から人災にしてしまった。線引きとしてのチェルノブイリ人という言葉。起きた事故に比較して被害が少なく済んだのは、あの国のあの体制だったからという皮肉。正直言って、あまり読み込みたく無い。人の愚かさに絶望しそうだ。


植月 のぞみ@nozomi_uetsuki_r4101900年1月1日気になる読みたい本。読まないといけない本。 世界最悪の原子力発電所(原発)事故であり、世界最悪の原発による放射能拡散災害である「チェルノブイリ原発事故」。 われわれは、その事故の記憶をとどめようと努力しているのだろうか。 チェルノブイリ原発事故をもう一度思い出さないといけない。問い直さないといけない。 われわれ人類は、原発と共存できるのか、を。


















