
高瀬
@bakush_no
2026年8月29日
斜陽館殺人事件
P・J・フィッツシモンズ,
中山宥
読み終わった
主人公がバーティを5倍くらい理知的にしたミステリ。さすがにウッドハウスオマージュを公言しているだけあって登場人物造形が豊かで飽きない。
バーティとアンティに共通するのはその義理堅さだ。「僕の友人たちはみんな等しく幸せ者だ」というセリフに彼の矜持が見てとれる。
実母に狙われているのか?と感じるような不穏な終わり方をした本作、102歳(!)の執事も加わってますます盛り上がりそう。
アンティがボート部だったり、恋の仲裁をしたり、気付け薬を飲んだり、とウッドハウスファンにはたまらない目配せもいい。ロザリンドに暴言の手紙を送ったばかりに、アンティが嘘の文書を読み上げるシーンは、作中随一の笑いどころだろう。