バルーン "金閣寺" 2026年8月29日

バルーン
バルーン
@9kv8xiyi
2026年8月29日
金閣寺
金閣寺
三島由紀夫
美とは虫歯のような物。引っかかり、痛み、その存在を主張する。けれど一旦抜いてもらいその血まみれの茶色い物体をみると、こんなものが痛みの根源だったのかと思う。 自らに劣等感をもつ僧侶が、美を追い求め探究し、やがては永遠の美の象徴である金閣寺に火をつけるまでの話 三島らしいキレのあるヘビーパンチを再生紙から繰り出してくる本書。言われるとこれ以外の表現はあり得ないと得心するような流麗さで、日常に蔓延る言語化できないモヤモヤを傲慢とも言える光で照らし出した書物。常識や倫理という柵を乗り越え、そこを探求した三島だからこそ書ける本だと思う。柵は常に身を守るのに役立つが、知識や好奇心を阻害してしまう。 私は柏木の考えに近く、最後の主人公の行動は理解できなかったが、実際に行為をしてみないと理解は出来ないのかもしれない。私にとっての金閣寺、そしてそれを燃やすということは何だろう、とお風呂の中で考えました。
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