図書館マン "大きな鳥にさらわれないよう" 2026年8月29日

大きな鳥にさらわれないよう
結局SFなのかな? 人口減少が近づいている人間世界で、各所に同質同士の人間が集められて点々とした国があって、各所に必ず人間を見守る監視役として人間っぽい人口知能の存在と、人を増やし産み育てるクローン育成に特化した大きな母というポジションがあって、人口知能の能力を駆使しながらなんとか人類の滅亡を延長させようとするんだけど、結局人間は人間のまま変わらないよね~アハハみたいな結論を抱く人口知能の話? 愛憎、戦争、宗教、文化等、なんというか人間社会のシステムや、共同体に属す個々人を人口知能というマクロな立ち位置から研究して、その実存性について考え直すって話なのかなぁ?? 文章はフラットで読みやすいけど、「わたしがわたしに聞く」とか「○の○番が▲の▲番に会った」という人称で進んでいくから、物語としては読めるんだけど迂闊に読んでたら置いてけぼりにされるかも。 章がいくつかに分かれているから人称による読みづらさがずっと続くわけじゃないけど、逆に言えば視点キャラがコロコロ変わるから物語の主旨や全体像を掴みづらいし(おそらくそこを狙って書いているんだろうけど。人間の近視眼的な視点を演出したかったのかな) どうしてこのような細かい設定をあえて選択して書いたのだろうと思う。伝えたいテーマがあるのは明確だが、この形をあえてチョイスした意図はちょっと知りたい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved