
ふみ
@fumi-i
2026年8月29日
みずうみの満ちるまで
土形亜理
優しげな表紙と帯の文言のギャップに惹かれて手に取ったものの、物語の重みを背負いきれず読みかけのまま積んでいた。ようやく読了。
ある種の本達と同じく、読み手の時間と気力を費やして向き合うことに値する物語だと思う。要するに、私はこの物語が好きだ。
なぜ生きるのか、どう生きるのか。
エルムには彼女の湖があり、私には私の湖がある。
すべての悲しみが行き着く先として、満ちゆく。
エルムとリンクスの距離感がとても良かったと思う。殊更に特別だとか焦がれるだとか、守りたいとか、恋しいとか、なかったところが。1人と1人が関係を結ぶことに恋だとか百合だとかラベルを貼らんでよろしいのですよ……。