
みゆこ.~.
@miUiko
2026年8月30日
希望の糸
東野圭吾
読み終わった
ミスの原因は、必ずしも一つではなく、様々な外的要因や内的要因が絡んで起こること。
殺人事件も、同じ構造で起こるものなのだろうと、刑事シリーズを読む度に感じる。
事件に関与している人それぞれにより生まれた小さな歪みたち、「この人がこれをしなければ起こらなかったかもしれないのに...」が重なった結果。
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「大事なことは、自分の判断に責任を持つ覚悟があるかどうか」
事件の犯人の関係者が、「自分に対する信用が低かった」「自信を持たせてやれなかったのは私の責任」だと話していた場面が、印象に残った。
相手について言及する前に、自分の行動を省みること、責任を持つこと、日頃からできているだろうか。ハッとさせられた。
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「他人の秘密を暴くことが常に正義なんだろうか」
こちらも、この作品の象徴的な台詞だと思う。
別の家庭を持った結果生まれた子、体外受精で受精卵取り違えにより生まれた血のつながりのない子、後継を作るための結婚の末生まれた子、この世に生を得ることができなかった子...
「自分の本当の親は別にいると知ることは、本人にとって幸せなことだろうか。」
作中、様々な親子の形が描かれているが、やはり「愛」がすべてなのだと思う。それが、表題にも通ずる台詞である、
「たとえ会えなくても、自分にとって大切な人間とは見えない糸で繋がっていると思えたら、それだけで幸せ」
に詰まっていた。