208
@208steps
2026年8月30日
読み終わった
読了。途中で積んでしまってたのを再読。その昔文学部で卒論を書いて卒業したものの自然科学寄りの学科だったので、人文系の論文はどうやって書くものなのか疑問に思っており、面白かった。
原理編や実践編はまさにその疑問に答えてくれるものでエキサイティングだった。文章を長くせよというのが(情報を詰め込み密度を上げよと言うことであると思うが)昨今よく見るライティングの方法論の対極にあり興味深い。
そして、それに続く発展編が白眉。
人文系の価値や意義が非常にシンプルに提示されている。人文知を大事にしたい立場にありつつ、その価値を問われたら、「人がよりよく生きるため」みたいな抽象的な回答か、「一見無価値なことが価値」とか「人生には無駄が必要」みたいに嘯くしか思い付かなかったが、そんなことはないんだな。
もう結構前に流行った本ではあるが、政府が「人文社会科学系ダウンサイジング」を明示する今のご時世、人文学の関係者に勇気を与えてくれる内容だと思った。