橘海月 "雨のやまない世界で君は" 2026年8月28日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2026年8月28日
雨のやまない世界で君は
氷の隕石の落下により、気象変動が生じた世界の少し前の世界と22年後の世界を描く。第一部と第二部の繋がりに戸惑ったが、読み進めるうちにこれは贖罪の物語なのだなと思った。若い主人公の身勝手は正直好きではないが、母としての彼女の気持ちはよくわかる。だからこそ、最後の船の場面は手に汗を握って祈っていた。 天変地異の後の世界という設定は、田村由美「7SEEDS」に近く、それだけにあの物語を知ってる身からすると「その船に乗る希望は本当に希望なのか?」と無駄に心配もしてしまった。実際にあの状況となった場合、皆が静かに従えず暴動となるのでは?とも。 ただこの物語はそうではないので、あくまで純粋な希望として船に乗る選択肢があり、それこそが未来だというのが重かった。この話は船が希望でよかったし、ご都合主義でもなんでも、彼らにちゃんと未来があってよかったとも。
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