ジョニー "残像に口紅を" 2026年8月30日

残像に口紅を
残像に口紅を
筒井康隆
五十音が順に無くなっていくと、それによって表されるものも小説の世界から消えて、登場人物達が困惑する。前半はそのような展開がメインだったので、物語がワンパターンになるんじゃないかと思いながら読み進めると、主人公がそれを見越したように指摘してきて新しい展開が始まっていったので、素人が考えることくらいお見通しだなと感心した。 主人公の作家には作者がかなり投影されているみたいだけど、後半の自伝的な部分も実話をベースにしているんだろうか。経歴等にはあまり矛盾はないけど、小説の中では折り合いの良く無かった両親との、現実の関係も気になる。筒井康隆自身の自伝もあるみたいだし、今度読んでみようかな
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