残像に口紅を
63件の記録
なこ@nonbibiri752025年11月18日読み終わった借りてきた感想これだけ変な本には今後も出合わない気が。唯一無二すぎる。 -------------------- 結構前に話題になっていた本です。 詩的なタイトル、儚げな絵の表紙…とは全然印象の違う小説でした。ギャップで風邪ひくわ🥶 世界から一つずつ文字(音)が消えていく中での作家さんの日常であり作品が、この本(だろう)という仕掛けです。物語の世界から単語が消えると同時に、私たちが読んでいる文章からもその文字は消えます。不思議体験としか言いようがないです。 最初こそ「本当にこの文字を使っていないのかな?」と脳内音読しながら確かめようとしましたが、すぐに「何という単語が言えなくなってる?」の方が気になり始めました。さっきまで知ってた固有名詞などを曖昧にまどろっこしく説明するようになると、思わず前ページを探しちゃいました。 (🤫何という語彙が消えたか分からなかった箇所も正直何個かありましたね…) 何事であれ「失い続ける」というのは楽しい気分になれるはずがありません。そのため私は読むのにかなり時間を要しました。文体が変わり、どこまで消えるのだろう、どこまで成立するのだろうという疑問だけで最後まで辿り着けた感じです。ふぅ。 それでも読んでよかったと思っちゃったんだから、恐ろしい力を持った本だなーと思います。 各章のタイトルと一緒に動物のイラストが添えてありました。工夫されたイラストも面白いので必見です。 家族への推薦度★★☆☆☆ (余談) 妻以外の女性との、ザ昭和の男目線ƪ(˘⌣˘)ʃなえっちなシーンがあります。苦手な感じの描写でしんどかったです。長いわ!😡 女性が受けつける(ウケがいい)官能描写って女性作家さんが書いたものが多い気がしますね。…って言っちゃうと主語でかいかな。少なくとも私はそう思いました。









ないとうなみ@eheheno_he2025年6月26日読み終わった「新所帯の家庭用の品物を買いに行った際、原稿を書くのに使う卓を買おうとしている勝夫に横から、卓のようなもの要らんのにといった意のことばを笑いと共に言い、腹を立てて何か言おうとした勝夫の鼻に、何も言わさないようにとおのれの顔を押し出し、『おうおうおう』と馬鹿にしたような、のばした笑いを笑ってわが子の怒りから逃れた母」 心当たりがありすぎて笑った。ここまで同じなら、関西の年寄り特有のふるまいなのかも

akanbey@akanbey2025年3月21日読み終わった@ 電車なるほど実験的とは思えたが、なかなか受け取り方が難しい本だなと思った。言葉が失われていくことでありがたみを感じるという浅い感想になった
ねこさん@nekosan2025年3月13日かつて読んだ言葉が無くなっていく世界っていうコンセプトに惹かれて読んだけど、内容はそこまで好みじゃなかった。他にも同じような実験的な小説があるなら読みたい。
かのち@SweetPea2025年3月11日読み終わった話のメインではないが主人公の幼少期の話が特におもしろかった。主人公が「そういう性格」であるというところで終始せずに幼少期の話をうまく織り交ぜることでなぜそういう性格に至ったのか、ということを納得しながら読んだ。しかし少ない音の中でよくこれだけ書けるな。圧倒的な筆力。
まお@mao_ssss2023年10月15日読み終わった最初は面白い試みだな〜と思って読んでいたけれど、第三章に入ってからはもう使える音がほぼなくなり、単語、感嘆詩、擬音でなんとか構成されている。そして最後に「ん」が消えて、世界は消滅する。伊藤計劃の「ハーモニー」を思い出した。あとがきは論文。なんつー本だ
めめ@minzlov31900年1月1日読み終わったすごい世界観!面白く、切ない。喪失感。 「あ、その文字が消えちゃうってことは…!(察し)」と、読んでるこちら側は消える音が分かってて読めるけど、主人公からは自然と日常の何かが消えていく感覚。 🌱言葉の表現の幅や柔軟性にびっくりした。そして、使える文字に制限をかけてみるという発想と、それをやってのけちゃう筒井さんがすごすぎる。

















































