残像に口紅を
229件の記録
慎@sin_gt912026年9月22日読み終わった限られた文字で様々な言葉を織り成す日本語というもののとてつもなさ。 途中までは本当に音(文字)が消えているのかどうかさえ分からなかったほど。 著者の構成力や語彙力に感服しながらも、日本語の多様さや多彩さに改めて気付かされる。 設定の面白さと物語自体の物足りなさは表裏一体か。 どうしても幽遊白書の似たような設定のシーンが思い起こされ、そちらもまた読み直したくなった。
メメ@elwin_042026年9月20日読み終わった使える文字が1文字ずつ消えていく。消えた文字が含まれた名前を持つ人、物も消えてゆく。こんなブッ飛んだルールの小説が存在すること自体が奇跡的。 まずこのルールを小説の枠組みにどうやって適用すれば不自然にならないのか、っていうところで常人は躓きそうだが、そこを見事にクリアしているところが本当にすごい。 名前の文字を失った人物に関する記憶が無くなる様子が、非常に切ない。もしかすると、認知症患者が自分の親しくしていた人の事を忘れる感覚に近いのかもなーと思った。
のば@56_56mm2026年9月3日読み終わったことばがそれをふちどるかんかく。 言葉が、それを、縁取る、感覚。 消えていくと、ぼやけていく。 昨日まで意識せずとも明確であった全てが、途端に朧気になる。 雲隠れした月と同じ。雲を退かしてやりたいが、それを掴むだけの器量がない。 あ、な、た。 き、み。 わ、た、し。す、き。き、ら、い。 わたしを縁取る言葉はどこにいったのか。 それでもまだそこにいた、それがわかるから、落涙する。 いや、わかっていたつもりだった。わたしの中のわたしだけがわかるわたしのための言葉で、かけがえのないあなたを縁どっていたから、その輪郭がかすむ時、あなたの腕を力強く握って、離さないようにすることができない。 「言葉にしようとさえしなければ、この世の事象はみなもとのままの姿で存在する。」 確かな指摘だ。 だからあなたは消えてしまったのか。わたしが、あなたを言葉に閉じ込めようとしたから。 しかし、わたしのその営みが、なぜかわたしの中では尊いと感じてしまうため、今でも描き続ける手が止まらない。 そっと線ををなぞるつもりが、あざにしてしまったあなたの身体に、手を当てる。 あ、い。

- ジョニー@jonnie_blower2026年8月30日読み終わった五十音が順に無くなっていくと、それによって表されるものも小説の世界から消えて、登場人物達が困惑する。前半はそのような展開がメインだったので、物語がワンパターンになるんじゃないかと思いながら読み進めると、主人公がそれを見越したように指摘してきて新しい展開が始まっていったので、素人が考えることくらいお見通しだなと感心した。 主人公の作家には作者がかなり投影されているみたいだけど、後半の自伝的な部分も実話をベースにしているんだろうか。経歴等にはあまり矛盾はないけど、小説の中では折り合いの良く無かった両親との、現実の関係も気になる。筒井康隆自身の自伝もあるみたいだし、今度読んでみようかな
積読山脈@book_mountain2026年8月13日買った@ ジュンク堂書店 池袋本店『めだかボックス』後半〜終盤で行われたゲームを思い出す。一度使った文字は二度と使えないしりとりだったかな。本書はどのように進んでいくのか気になる。
くろの@hitsuji962026年7月31日読み終わった「あ」がなくなれば「あなた」もいなくなってしまうように、言葉と共にその存在も消えていく実験小説。 途中までタイトルを『くちびるに残像を』だと思っていた。恥ずかしい。でも、この誤解のタイトルもかなり合うのではないかとも思う。 少しずつことばが減っても、途中まで違和感なく読めるのがすごい。限定された言葉の中で新しい表現が次々出てくるのも面白い。 単行本では最後は袋とじだったみたいだけれど、これは文庫本だからそれはなかった。 古本で買ったら帯には「TikTokで話題」「究極の実験小説にして最高に切ない恋愛小説」と書かれていた。ちょっと嫌で、すぐ帯を取って一番後ろのページに挟んでしまった。 恋愛要素はなくはないけれど、「切ない恋愛小説」では決してなかったと思う。 筒井康隆は今おいくつなんだろうと思ったら91歳。そういえば本屋さんで「90歳」と付いているタイトルの本を見かけた。 他は3作くらいしか読んでいないので読んでみたい。



とわ@keroritowa2026年7月18日読み終わったすごい、日本語を完全に自分のものにしている…… 濡場の表現がめちゃくちゃ気持ち悪くて笑えます。 言葉遊びとして面白かったけど、ストーリーを楽しむって感じじゃないな。 ところで、帯に書いていた「最高に切ない恋愛小説」……どこが???

- おとのぎ@otonogi_Reads2026年7月11日読んだ(2026.7)高校生の時にアメトークか何かで紹介されたのを見て買ったと思われる。中学までは積読できないぐらいのハイペースで本を読んでたから、これが最古の積読かもしれない。小口にうっすらシミができてるもん……。 面白かった〜! これは高校生の時じゃ楽しめなかったな。ビバ積読。挿絵も凝ってるし、『小さいつが消えた日』系の最高峰では? ただ唯一、作者が挑戦しちまったせいで対象年齢とおすすめのハードルが上がってしまってるんよなぁ。 (2026.7.6-2026.7.11)

よい@ati-g6r2026年6月4日読み終わった登場人物の名前を意識して読むとよい その音が消えちゃったらまずい、とハラハラしながら読めます 最初の方の身近な人物が多く出る所がおもしろかったな。後半は店員とか名前を知らない人が多くて、あまり会話におもろしみがない でもラストはドキッとする
余白@ruisui2026年5月18日読み終わった「あ」から始まって 「ぱ」、「せ」、「ぬ」と一文字ずつ消えていくことで、モノが消え、人が消えていく世界を描いたストーリー。 後半の方は、「それでもここまで描写できるのか」と感心しながら読みました。 世界は破綻していきますが、物語が破綻していないところはすごいです。 でも、物語の内容より「ここまで書けるんだな」という面白さが際立つ本でした。









のる@nlnl9n2026年5月16日読み終わったアメトーークでおすすめされていたので読んでみたけど、実験的な仕掛け自体は面白い一方で、ストーリー性はあまり好みではなかった。 ただ、一音一音が消えていくような構成の中で、あれだけ文章を成立させているのはすごいと思ったし、最後に残る音が「ん」なのは、ある意味予想通りで納得感があった。 はまる人にはかなり刺さる作品だと思う。

---葉月---@haduki-0731-book2026年5月13日読み終わった一文字ずつ消えていき、言葉も合わせて消えて行く世界。登場人物が少しずついなくなり、だんだん主人公の独白が増えていき、やがて…。 実験的試みという事でメタ的な発言(思考)もみられ、世界観そのものは面白かった。自分が、あの虚構世界に放り込まれたら、喋れるかしら? これ英語文化でやったら、Aが最後になるのかな…


- 砂場@sunaba_asobi2026年5月12日読み終わった設定がとてもぶっ飛んでて斬新だった。 文学界で物凄いことをしているのは分かったが、まだまだ文章を読み足りてない自分は難しい物語だった。 最後はゾクッとした。




- 名無しの積読家@UNOwen2026年4月21日読み終わったやっと読了。 音の消失が進む反面で、ここまで描写ができるのかと驚かされる一冊。 第三部以降は見慣れない語彙や表現が多いため理解できなかったが、月日をあけて読めばまた違うものになるだろうと思われる。


ジェンギス・カーン@dsjenggis_kahn2026年4月17日買った読み終わったおすすめアイデアを作品に昇華することが信じられないほど上手い。 この小説のキャッチコピーはしばしば、「読むごとに文字が失われていく小説」だし、実際もっともセンセーショナルな説明はそういうのだと思う。 けど、僕が読んでもっと感動したのは、いわばアイデアの「理由付け」の部分。 なぜ文字が消えていくのか、どうして文字が消えていくのか、そしてそのことは何を意味するのか。それをしっかりと描き上げる上、切り口が哲学的な内省と、そこから導きだされる不条理だが納得せざるを得ない虚構。 筒井康隆はSF小説家としても有名だけども、その一因として、この理由付けや辻褄合わせを哲学的内省と結つける巧みさがあるんじゃないかなと思った。 逆に言うと、読み進めると「哲学的で抽象的な内省」→「不条理な世界」という順に虚構界が立ち上がるので、どんちゃん騒ぎを納得しつつ、何だか気高いものを読んでいるような気分で読める。てんさい!!!


大林さん@aym_mphv2025年12月23日読み終わった@ 自宅言葉を知っているだけで、使えるだけで、人生の豊かさが変わる。認識して無ければ、名前すら知らない人やものは失うことはない。失うということは自身の人生に関わっていたからなんだよなぁ。 広辞苑が欲しくなりました。


なこ@nonbibiri752025年11月18日読み終わった借りてきた感想これだけ変な本には今後も出合わない気が。唯一無二すぎる。 -------------------- 結構前に話題になっていた本です。 詩的なタイトル、儚げな絵の表紙…とは全然印象の違う小説でした。ギャップで風邪ひくわ🥶 世界から一つずつ文字(音)が消えていく中での作家さんの日常であり作品が、この本(だろう)という仕掛けです。物語の世界から単語が消えると同時に、私たちが読んでいる文章からもその文字は消えます。不思議体験としか言いようがないです。 最初こそ「本当にこの文字を使っていないのかな?」と脳内音読しながら確かめようとしましたが、すぐに「何という単語が言えなくなってる?」の方が気になり始めました。さっきまで知ってた固有名詞などを曖昧にまどろっこしく説明するようになると、思わず前ページを探しちゃいました。 (🤫何という語彙が消えたか分からなかった箇所も正直何個かありましたね…) 何事であれ「失い続ける」というのは楽しい気分になれるはずがありません。そのため私は読むのにかなり時間を要しました。文体が変わり、どこまで消えるのだろう、どこまで成立するのだろうという疑問だけで最後まで辿り着けた感じです。ふぅ。 それでも読んでよかったと思っちゃったんだから、恐ろしい力を持った本だなーと思います。 各章のタイトルと一緒に動物のイラストが添えてありました。工夫されたイラストも面白いので必見です。 家族への推薦度★★☆☆☆ (余談) 妻以外の女性との、ザ昭和の男目線ƪ(˘⌣˘)ʃなえっちなシーンがあります。苦手な感じの描写でしんどかったです。長いわ!😡 女性が受けつける(ウケがいい)官能描写って女性作家さんが書いたものが多い気がしますね。…って言っちゃうと主語でかいかな。少なくとも私はそう思いました。











つきあたり@eheheno_he2025年6月26日読み終わった「新所帯の家庭用の品物を買いに行った際、原稿を書くのに使う卓を買おうとしている勝夫に横から、卓のようなもの要らんのにといった意のことばを笑いと共に言い、腹を立てて何か言おうとした勝夫の鼻に、何も言わさないようにとおのれの顔を押し出し、『おうおうおう』と馬鹿にしたような、のばした笑いを笑ってわが子の怒りから逃れた母」 心当たりがありすぎて笑った。ここまで同じなら、関西の年寄り特有のふるまいなのかも

akanbey@akanbey2025年3月21日読み終わった@ 電車なるほど実験的とは思えたが、なかなか受け取り方が難しい本だなと思った。言葉が失われていくことでありがたみを感じるという浅い感想になった
ねこさん@nekosan2025年3月13日かつて読んだ言葉が無くなっていく世界っていうコンセプトに惹かれて読んだけど、内容はそこまで好みじゃなかった。他にも同じような実験的な小説があるなら読みたい。
かのち@SweetPea2025年3月11日読み終わった話のメインではないが主人公の幼少期の話が特におもしろかった。主人公が「そういう性格」であるというところで終始せずに幼少期の話をうまく織り交ぜることでなぜそういう性格に至ったのか、ということを納得しながら読んだ。しかし少ない音の中でよくこれだけ書けるな。圧倒的な筆力。
まお@mao_ssss2023年10月15日読み終わった最初は面白い試みだな〜と思って読んでいたけれど、第三章に入ってからはもう使える音がほぼなくなり、単語、感嘆詩、擬音でなんとか構成されている。そして最後に「ん」が消えて、世界は消滅する。伊藤計劃の「ハーモニー」を思い出した。あとがきは論文。なんつー本だ
鼓動@mekera9251900年1月1日かつて読んだ初めて読んだ小説です。 ぶっちゃけ当時はよく分かんなかったけど、最近読み直して筒井さんの凄さに驚愕しました💦 設定が中々難解な小説だから読書始めたての方にはオススメしにくいですが、色々な意味で面白い小説なことには違いありません! 書店とかで目に入ったら是非手に取って見てください〜




めめ@minzlov31900年1月1日読み終わったすごい世界観!面白く、切ない。喪失感。 「あ、その文字が消えちゃうってことは…!(察し)」と、読んでるこちら側は消える音が分かってて読めるけど、主人公からは自然と日常の何かが消えていく感覚。 🌱言葉の表現の幅や柔軟性にびっくりした。そして、使える文字に制限をかけてみるという発想と、それをやってのけちゃう筒井さんがすごすぎる。































































































































































