
サブレとポッポの往復書簡
@snowflake
2026年8月30日
芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語
ルイス・キャロル,
澤西祐典,
芥川龍之介,
菊池寛
読み終わった
読書日記
@ 自宅
世界レベルで有名な海外児童文学ですが、日本でも戦前にこうして翻訳・出版されていたという事実に、まず驚きました。
『不思議の国』の、とあるように、お話の展開はファンタジーらしく、奇想天外でハチャメチャな展開のまま進むのですが、どんな人物と出会っても、どんな場面に居合わせても、アリスはいつだってアリスであり続けて、最後に元の世界に帰ってきてからも、きっとアリスはこの夢の中での出来事をずっと忘れず持ち続けて、しなやかな一人の女性として成長していくんだろうなぁ、と読了してふわっとした思いを抱きました。
登場人物の中でも、散々『首を切れ!』とわめき散らす女王が、一見傍若無人でヒステリックなんだけど、何だかんだで世界観を悪い雰囲気にはさせないので、その言動が寧ろコミカルで面白かったです。
作品自体、ファンタジーでパラレルでフリーダムな世界観なので、あまり前後の繋がりとか気にして肩肘を張ったりせず、読み流すくらいの感じで手にとってみてもいいと思います。
それこそ、お茶とお饅頭と一緒に、なんてね。