amy "私の身体を生きる" 2025年4月5日

amy
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@note_1581
2025年4月5日
私の身体を生きる
私の身体を生きる
エリイ,
児玉雨子,
千早茜,
宇佐見りん,
山下紘加,
島本理生,
朝吹真理子,
李琴峰,
村田沙耶香,
柴崎友香,
能町みね子,
藤原麻里菜,
藤野可織,
西加奈子,
金原ひとみ,
鈴木涼美,
鳥飼茜
17人の書き手が自らの「身体」と向き合って綴るリレーエッセイ。それぞれの書き手が、自身の身体というごく個人的なテーマについて記したエッセイであり、どれも興味深く、おもしろく読んだ。念のため断っておくが、ここで言う「おもしろい」は、おもしろおかしいという意味ではない。 書き手の多くが女性ジェンダー(のように見える)だったせいか、性被害の話が当然のように出てくる。そのたびに、ふさがりかけた傷口に指を突っ込まれるような気持ちになった。そのためフラッシュバックの可能性がある人は、読む際に注意してほしい。 妊娠、自慰行為、性行為、セックスワーカーとして働いた経験などが、これほど赤裸々に綴られたものを読めることに女性にも性欲や性への関心、好奇心があるのだと、ようやく受け入れられるようになってきたのかと感じた。 もちろん、個人的なSNSにはこうしたエピソードや個々人の考えが書かれていることもあるだろう。けれど、正式な一冊の本として刊行されたことには、大きな意義があると思う。 その人の身体は、その人自身のものだ。他人の体調の良し悪しや、その結果としてどういった生活をしているのかをジャッジするのではなく一人ひとりの経験として、もっと受け入れられるようになってほしい。
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