私の身体を生きる

私の身体を生きる
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文藝春秋
2024年5月24日
109件の記録
- リチ@richi2025年7月5日読み終わった17人の作家やアーティストが「私の身体」について書いた本。一つとして似たものもなく、もちろんこの私のものとも全く違う話が綴られていて、当たり前のことだが、「私の身体」に一つとして同じものなどないのだな、と。
- あんこちゃん@anko2025年6月3日読み終わった借りてきた依頼するのも難しそうな内容を、こんなにも豪華な作家さんたちが集まった一冊の本として生み出す編集さんに感嘆する。 現在にも過去にもしっかり向き合っている文章に、その場しのぎで過ごしている自分に喝をもらったよう。
- うみ@udn_dn2025年5月30日読み終わったすごくわかる体験もまったく知らない感覚もある。読んでる間ずっと自分の性や身体について考えていた。藤原麻里菜さんの「捨てる部分がない」は、自分が今まで抱いてきた感情に通ずるところがかなりあるな、、と思う。
- 蛸足配線@nekoai302025年5月29日読み終わった自分の体に纏わることは、きわめて個人的な問題のようでいて社会との接続を切り離せない。それがどんなに煩わしくとも、精神が肉体を振り切って逃げ出すことは不可能だ。人が体を所有しているのではなく、体が人を所有しているように思えて苦しい。肉体は社会にあって他者との関わりを避けられず、他者に触れる以上傷つけること・傷つけられることは必然だ。
- ルース@ruth_blackett_2025年4月23日ちょっと開いた「あなたのフェミはどこから?」と関連づけて手に取った。本屋を回遊している時、知人が教えてくれて。ちょいとせきらら、小説家の人が多くて文章がうまい、という所感も聞かせてくれた。 ぱらぱらめくって手が止まったのは藤野可織。私の経験と重なるところが多い。 あとで買うかも。
- きよのみ@choge592025年4月22日読み始めた借りてきたこれ、すっごいな… やっと図書館で順番が回ってきて、わたしは生理前で打ちのめされてて まだ最初の1編しか読んでないけど、電車の中で涙がこぼれそうになって、まだ言葉にならない気持ちが溢れてぼんやりとしている 女性として受けた傷って、どうして矮小化してしまうんだろうな すっかり忘れていた記憶が蘇ったり、笑えるわけないのに笑い話にしようとしたり 他の傷と違って、何度も当時と同じ強さで殴りかかってくる
- amy@note_15812025年4月5日読み終わった感想17人の書き手が自らの「身体」と向き合って綴るリレーエッセイ。それぞれの書き手が、自身の身体というごく個人的なテーマについて記したエッセイであり、どれも興味深く、おもしろく読んだ。念のため断っておくが、ここで言う「おもしろい」は、おもしろおかしいという意味ではない。 書き手の多くが女性ジェンダー(のように見える)だったせいか、性被害の話が当然のように出てくる。そのたびに、ふさがりかけた傷口に指を突っ込まれるような気持ちになった。そのためフラッシュバックの可能性がある人は、読む際に注意してほしい。 妊娠、自慰行為、性行為、セックスワーカーとして働いた経験などが、これほど赤裸々に綴られたものを読めることに女性にも性欲や性への関心、好奇心があるのだと、ようやく受け入れられるようになってきたのかと感じた。 もちろん、個人的なSNSにはこうしたエピソードや個々人の考えが書かれていることもあるだろう。けれど、正式な一冊の本として刊行されたことには、大きな意義があると思う。 その人の身体は、その人自身のものだ。他人の体調の良し悪しや、その結果としてどういった生活をしているのかをジャッジするのではなく一人ひとりの経験として、もっと受け入れられるようになってほしい。
- か@aya_bookawa2025年3月22日読み終わった大学図書館で1ヶ月待ちだった。ようやく! ここで書かれている身体感覚はまだ私には早くて、想像するだけで嫌悪感を抱く部分もあった。けど彼女たちの言葉に共感し、学び、時に一緒に怒ってしまう私も居て、一体、私は何者なのだろう...となった。年齢を重ねたら読後の感覚も変化するのかなぁ〜 (追加) 児玉さんの『睡眠は意識を離すことから始まるから、ちょっとした「死」である』(p.227)との指摘は、死に希望が抱けなくて、友達や、高大で出会った先生や大人のように信仰も救いもない私はずっと死を恐れて、死に追われている。だから今までで最もしっくりきた言葉だったように思う。ありがたや...の気持ち。今日の夜は、安心して「ちょっと死にます」の気持ちで寝てみる。
- Taka@pypy_052024年12月23日かつて読んだ30代がすぐそこまできて、ようやく「自分はこのままならない体で生きていくしかないんだなぁ」って感じた時に読んだ本。諦めでもあり覚悟でもあった気がする。