サヤ "少年" 2026年8月31日

サヤ
サヤ
@sayaemon
2026年8月31日
少年
少年
川端康成
主人公(川端)が寄宿舎生活を送っていた頃、同室だった後輩と紡いだ親交と、思春期らしい執着や依存の気配が描かれている 愛と美に対する強烈な憧れから、美しい人間に執拗なまでの眼差しを注ぐ川端も、やがて宗教に傾倒していく後輩も、どちらも理想を追い求めるが故の孤独が匂い立つのが印象的だった 肉体的な接触を匂わす描写もあるけれど、どこか儀式めいて感じられたのは、その触れ合いの先に、心を通わせたいという人間の感情ベースの欲求が見えてこないからかな 思春期の危うく瑞々しい美と、それを強引に(それこそ生活費を使い込んででも美しい時計を買い求めるように)我が物にし、愛でようとする作家 読書中、あの強すぎる眼がずっと頭から離れなかった
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