
サヤ
@sayaemon
2026年8月31日
風よ僕らの前髪を
弥生小夜子
読み終わった
叔父の死について調べる中で、かつて家庭教師として教えた従弟と、彼の周囲に見え隠れする青年との謎めいた繋がりを知る主人公
事件は更なる展開を見せ、同時に2人の過去が暴かれていく…という筋立て
かつて少年だった『彼ら』のミステリアスな外見描写が大変美しい
また片方の青年を徹底して登場させず、他者の伝聞という御簾の向こうに起き続けたことが、彼の魅力を守っている
と同時に、ミステリとしては筋が少々ご都合主義的というか、すべてが彼の神格化のために用意された粗筋と感じられ、若干冷めてしまう向きもある
それでも、ラストの歌のくだりは美しかった 良くも悪くも、あの数ページのための物語だったのだと思う