
サヤ
@sayaemon
2026年8月31日
美しいこと
木原音瀬
読み終わった
性別関係なく、人間同士として関係を結び、精神的に繋がりたいと願うことの難しさについての話
BLジャンルで活躍されている作家さんということで、その手の描写は確かに多め
なぜか絶対バレない女装、女性でさえも見惚れる女装、街を歩けばひっきりなしに男が声をかけてくる女装…と、界隈にありがちなファンタジー設定がまかり通るわりには、女装がバレた以後の寛末の拒絶ぶりはリアル 現実と虚構が歪に同居していて、後半は切なさというより、夢から覚めたような空しさを抱えて読み進めた
寛末の人間性を許せるか、優柔不断を優しさととらえられるかどうかで、評価が変わりそう
個人的には、不誠実で卑怯な男だと感じた それを「人間らしい」という一言で包み、あまつさえ面倒さえ見てくれる他人のおかげで暮らしていけるタイプなんだろうな(それこそ松岡のような)
セクシュアリティ的な要素はあえて深掘りしなかったのかもしれないけれど、「男が好きなわけじゃない」といやに強調したり、藤本さんの性的接触で傷を負った過去を出したわりに松岡の関心が薄かったり(自分だって寛末との一夜は性的にショックな事案だったと思うのだけど)、さすがにここまでスルーしていいのかな…?と思ってしまったのも事実
そこを突っ込むのは時代的、ジャンル的に野暮、ということなんだろうか