
りら
@AnneLilas
2026年8月31日
開かせていただき光栄です
皆川博子
読み終わった
本の中の本
西洋史
@ カフェ
3冊目の皆川博子作品。
2011/12国内ミステリランキングこのミス3位文春3位早川3位本格3位、第12回本格ミステリ大賞受賞作品。
〈エドワード・ターナー〉三部作の一作目は1770年のロンドンの解剖学教室が舞台。
たぶんここ十年ではいちばん読まれている皆川作品では。もちろんのこと素晴らしい読み応え。
外科医ダニエル・バートンとその兄ロバートから、ロバート・バートン『憂鬱の解剖』を連想したけどもちろん時代が全然違って、ダニエルのモデルは解剖医ジョン・ハンター。
たまたま娘に解剖学の黎明期の小説を読んでることを話したら、娘は以前ジェンナーの伝記漫画を読んでいて、ジェンナーに手紙でアドバイスをしてくれた師がいると教えてくれたんだけど、それがどうやらハンターのことらしかった。
暖炉から出現した身元不明の死体と、四肢切断の謎は、当時の英国の社会情勢とも密接に関わっており、盲目の治安判事ジョン・フィールディングとその部下、そして解剖学教室の面々が繰り広げるドタバタが楽しかった。
大変な目に遭ってしまう準男爵家の令嬢が革装本を造らせたのは、アベ・プレヴォーの『マノン・レスコー』。
続編へと読み継いでいくのが楽しみ。


