
りんどう
@rindo-034
2026年8月31日
レーエンデ国物語
多崎礼
ちょっと開いた
中断。
「絶賛沸騰の王道ファンタジー」という売り文句に惹かれて購入。なんとも美しい装丁に心躍らせながら読み進めたのですが、第四章終了時点で「少々合わないかもしれないな」と感じたため、無理せず一旦離れることにしました。
まず、難しい単語が多用される文体が合わなかったです。勿論、漢字と文脈から大体の意味は想像可能です。しかし、私には知らない言葉を見るといちいち調べたくなる面倒な性質があり。
読書の手を止めて何度も辞書を引いて、一行読んだらまた引いて、と繰り返すのが少し苦行でした。しかし、知らないことを知らないままで、雰囲気で読み進めることは、作者様を冒涜しているような罪悪感があり……なんとか頑張って読み進めましたが、私の語彙力レベルには合っていなかったようです。無念。
あとは、うまく登場人物に感情移入できなかったことも、敗因の一つである気がします。
ヘクトルに対しては、娘を溺愛しているならその行動は取らないのではないか?とか。
トリスタンに対しては、英雄超過激派思考だったのに、あっさりとヘクトルの諸々を受け入れるのか?とか。
ユリアに対しては、その言葉は、あなたの凝り固まった考えが180度変わるほどのものだったのか?とか。
そういった違和感に対して、自分を納得させられる答えを見つけてあげることができなかった。その結果、彼ら彼女らと心が乖離してしまったのかなと。
そして、序盤の展開が緩やかだったことが、最後のピースでした。上記の違和感を全てねじ伏せて、ページを捲らせようという勢いがなかったのです。
長考の後、そっと本を閉じました。
とはいえ、嫌悪を抱いた訳ではなく「私には合わなかった」というだけの話です。数年経てば、それもまた覆るかもしれません。
お気に入りの栞を挟みつつ、いつかもう一度この本を開く日が来ることを願って、そっと本棚に眠らせておこうと思います。