ふみぽん "風と共にゆとりぬ" 2026年8月31日

ふみぽん
ふみぽん
@fumipon30
2026年8月31日
風と共にゆとりぬ
悔しい。 SNSで「電車の中で読まないほうがいい」と話題の朝井リョウのエッセイ第2弾。私なら耐えられるという謎の自信があったので、序盤は多少笑いたいところを我慢して読み進めたが、後半で一気に砕け散った。ニヤニヤを抑えられず歪んだ口元をしたまま路上を闊歩する私をどうか地元の誰にも見られていませんように。 読む前に目次にさらっと目を通して「なんだか下品なお話が後半にありそう、ちょっと抵抗感あるな……」と思っていた自分が懐かしい。小説家が本気を出せば(出していると信じる)、お尻に病をかかえた話をこんなにも臨場感に溢れて描き出せるのだ。 笑えた。とにかくなにも考えず笑ってしまっていた。言葉巧みで臨場感がありすぎて、言葉を超えてもはや映像であった。映像に近い言語であった。とにかくくだらなくて笑える。 こんなふうに一生懸命、そして違和感に正直に生きていたら、朝井リョウみたいな文章が書けるのだろうか。 あとがきのまとめで、「自分ではコントロールがきかないところへ出向き、愉快に書き続けたい(意訳)」というようなことを書いていて、そんなエネルギーを消費することがわかりきっていることに自ら飛び込んでいこうとするのがすごい。生粋の書く人である。 私自身の人生を振り返ると、人の目を気にせずやりたいことをやってきたつもりだったけど、朝井リョウのエッセイを読んで、もっと自分の楽しいことに忠実に、変に生きたいなぁと思ってしまった。そしてこれが簡単なようで、あまりにも難しい。 こんなにも最後までくだらなくて、ありがとう。 完全に、私のなかに朝井リョウブームが来ている。 遅めのミーハーであることは重々承知で、ついつい加藤千恵とのANNを追い、メディアに出たと聞けばそれを観てしまう。最近だとkemioの番組のゲスト回がとても好きでした。なんなら三宅香帆のYouTubeで🍹のイジワルしないで抱きしめてよを踊っていた再燈社書店にも聖地巡礼みたいに行きました。東北から。「ここで踊ってたなぁ……」とかしみじみしてしまったくらいには、追ってしまっている。古参のファンの方、典型的なミーハーですみません、失礼します。 最後に、やっぱりこんなにふざけた大人、どうしたって好きすぎるなぁ。ここからは若干のネタバレになるが、レンタル彼氏をレンタルした知人の弟役をする話、税理士の方の結婚式で柚木麻子と余興を披露した話(今野でマネーバック)、生バンドで歌うサプライズを仕掛けるところと、そこで気持ちよくなり沢田研二を歌い生きている顔の写真その話、そして肛門記…どれも笑ってしまった。ももこイズムである。 なんだか感想の文体も似せに行ってしまっていて、自分のミーハーさが怖い。似せられてないからセーフ。私の今にとってのチャーチは朝井リョウなのかもしれない…
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