
久保みのり|書店よむにわ
@kubomisan
2026年9月1日
暗中模索のフェミニズム
栗田隆子
読んでる
期待通りの弱者像を提示することによって、皮肉にも社会運動が動くというか、当事者は置いてけぼりであっても金や人脈が生まれ、運動として前進してしまう場合が多々あるのだ。(p.18)
ほんまにこれよ。私が子を育てる母の社会的地位の低さ、あるいは社会的地位が低いと思わされる構造にキレているとき、夫の特権を嘆いているとき、多くの人が私に「弱く打ちひしがれている女性」を求めていると感じる。ZINEにして売っていると、コンテンツにして売れるくらい元気じゃない、と鼻で笑うか裏切られたような顔をする(人がいる)。そういうことじゃないだろ。どんな毎日を生きているかなんて、その側面だけじゃわからんだろ。
イベントで本を売るのは基本楽しいけれど、こういう人たちもいるし、「私はそのくらい我慢した」「旦那の機嫌くらい取りなさいよ」なミソジニーを内面化した女性に出会うのが辛い。私はそんな風になりたくないから考え続けるし、言葉にし続ける。それで、期待通りの弱者像を提示することはしない。したくない。嘘は嫌。
