eu "沈黙" 2026年8月29日

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2026年8月29日
沈黙
沈黙
遠藤周作
一時期、遠藤周作氏の作品にはまり、読み漁っていた時期があった。その時にまだ読んでいなかった『沈黙』を古本屋で見つけ、手に取ってみた。 読み進めるごとに、待ち受ける結末を案じ、ストーリーにぐいぐいと引き込まれる。 僕は学生時代から世界史が好きで、その延長で宗教に興味を持ち、キリスト教に限らず宗教全般について、宗教とは何であるかを考えることが多かった。 そうした中で、僕にはアニミズムの考え方が近いと感じるようになった。 作品の後半で、沢野忠庵が「この国は沼地」と表現し、キリスト教で言うところの「神」と日本人が信仰した「神」は別物であると言う件は、日本の伝統的なアニミズムを考えると、すとんと腑に落ちた。 キリスト教の「神」を日本語で「神」と訳すこと自体、語弊があるかも知れない。 また、宗教について考える中で、教団や教義の存在はさして重要ではなく、信仰心さえあればいいのではないかと考えるようになった。 作品終盤の主人公のモノローグは、きっと同様の考えなのだろうと共感できた。 映画化された作品についても、ぜひ観てみたいと思う。
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