沈黙
90件の記録
キーニョ@LL_rocky2026年1月7日読み終わった主人公を揺さぶる展開のひとつひとつがえげつない そうまでして守らなければならない”信仰”って一体……と思っていたところでまさかの展開……! と、いう感じでそもそも物語としてうますぎる(し、それがテーマの掘り下げにもなってる!)

- つのぶえ@shofar2026年1月6日読み終わったきつい作品だった。 ①ロドリゴとガルぺの対比 ガルぺは信者たちとともに海に沈むことを選んだ。通辞はそれを「潔かった」と言い、ただ見ているだけだったロドリゴを「卑怯者」と言っていたが、本当にそうなのだろうか。 殉教者の命を背負うということ自体が、人間の負うことができる責任の範疇を超えているのではないか。それを、共に死ぬことによって背負った(あるいは、背負うことを諦めた)ガルぺと、担いきれない重荷を前に固まったロドリコ。どちらが信仰者なのか、とか、どちらが真剣だったのか、とかを問うこと自体が、裁きの座に立っているような感覚があり考えたくない。 ただ、後にロドリゴが選択をした時、ロドリゴがそのような形で責任を負う決意をすることができたのには、ロドリゴがキリストの赦しを体験して、キリストにある意味で委ねたからだったということは、忘れないようにしたい。 ②キチジローについて しょうがないとも思う一方で、時代に責任を負わせ、ロドリゴに赦しを負わせるような態度には憤りと苦しさを感じる。弱さに向き合わないことへの怒り。それは自分の中にもあるという苦しさと、弱さに向き合うためには強さが必要であるのであれば、それは強者の理屈に過ぎないのではないかという苦しさ。 信仰が試されるとき、躓かない人は幸いだと思うが、では、躓く人には信仰はないのか。これは、神にしか分からないだろう。 自分の弱さに安心して向き合うことができるような時間や場所、関係性が支えになると思うけれど、この小説のような時代や状況に、それが得られるかというと…。現代でも、そのような場を果たして体験できるかどうか。 ③日本人の信仰について 根が絶たれて別物になるということは十二分にあり得る。リステラでバルナバがゼウス、パウロがヘルメスと呼ばれたように、それぞれの受容しやすい形に教えが捻じ曲げられることはある。日本ではそれが起こりやすいというのも、検討は必要だがあり得る話だし、いわゆるキリスト教国でそれが起きていなかったかというと、そうは言い切れないと思われる。 一方で、全ての人がそのように自分に受け入れられる形の信仰、キリスト教ではないいわば自分教を信仰しているかというと、ロドリゴの考えの通り、そうではないと自分も思う。問題は、何をどれくらい正確に理解して信仰していれば、救われるのかという点にあるかもしれない。神を完全に理解することは人間にはできない。 ④沈黙する神 使徒たちのように、あるいはモーセのように、直接的に神からの語り掛けを受けられる人は多くない。現代の我々には聖書が与えられていると言われることがし、事実それは大きな恵みであるが。聖書を読んで神の答えを見出す人もいるが、それが本当に神から出ているのか、それとも自分の望みを投影しているのか、どうやって判断できるのか。 祈りへの答えを求めるためには、神が答えたということを知れる形で祈る必要がある。神のことばを求める思いを持って、聖書を読む必要がある。聞く耳のある者は聞きなさい、である。 だが、いつも自分は神に問うているが、本当に問われているのはむしろ自分自身であるのではないか。神が私に問うているその問いを、その声を、聞けていないのではないだろうか。 ⑤自分は、どうか 聖書の中に、自分が迫害され、鞭打たれ、殺された信仰者たちは出てくるが、自分のために身近な者が苦しめられた信仰者はあまり思いつかない。 ヨブの子どもたちは皆死んだが、ヨブ自身がロドリゴのようにその生死を左右する立場に置かれたわけではなかった。 あえて言うのであれば、神ご自身だろうか。神はヤコブが打ち首にされるのには沈黙され、投獄されたペテロを獄中から救い出した。 ロドリゴは、キリストの愛と憐れみと赦しを見出した。パウロやモーセは、同胞のために自分がいのちの書から名前を消されても良いと言った。 自分は、どうだろうか。自分自身の苦しみのために信仰を棄てるだろうか。あるいは、誰かのために神を棄てるだろうか。

こばたく@shorin58842026年1月2日読み終わったロドリゴにとっての神、キチジローにとってのロドリゴ、その相似関係。 自身の弱さを開き直るキチジロー、最後に転ぶロドリゴの違いを見せる物語、その過程で信仰心が問われている
月下の医師@rinrin-11022025年11月12日読み終わった★★★★☆禁教の時代。とある高名な司祭が日本で過酷な弾圧に屈して棄教したとの報告がローマに入る。事実を確認し、現地の信者を救済するためかつての弟子達が決死の覚悟で日本へ潜入する。しかしそこは厳しい圧政と迫害と拷問の嵐が吹き荒れる地獄だった…。 タイトルの沈黙とは一体、「誰の沈黙」なのか。 高尚な歴史小説。見事です。


コビトカバ@sim62025年8月30日読み終わった昔読んだ時はキチジローをどうしようもないやつだと思っていましたが、改めて読み返すと別に普通というか、普通よりマシなやつのように思えてくるのが不思議。 そして逆にロドリゴの方が現実が見えてないというか、常に楽観的に他者に期待し続けているように見えてしまってるので、青いというか若いというか、なんかイライラすら感じるほどでした。 間を空けて再読するのも面白いな。

yayano@yaya72025年8月28日読み終わったまた読みたい未読の名作を読んでみようキャンペーンを静かにおこなっている。手に汗握り目が血走りながら読むのが止まらず、端的にいうとめちゃめちゃおもしろかった………! キリスト教を布教しにくるも排斥される宣教師たち。その3人の運命。愛とは、信仰とは、慈悲とは、祈りとは、弱者とは、タイトルの沈黙とは。 10代までに読むのは読んでもやはりわからなかっただろうなという思いと、たぶんむごすぎて離脱したと思う。いまだからこそ読めたという感覚。すげ〜






𝘪𝘯𝘰𝘳𝘪@fysminr2025年7月16日読み終わった@ 自宅すごい そうか、題名は神の『沈黙』なのか…… なんだか読みながら、ユダは弱い弱い人間だったのだろう、わたしのような、と思った キチジローのように、弱さのあまり泣きながら裏切るような 『そしてあの人は沈黙していたのではなかったのだ。たとえあの人は沈黙していたとしても、私の今日までの人生があの人について語っていた。』

ゆらゆら@yuurayurari2025年6月24日読み終わった長崎旅に向け読む。起こる事象は激しいのに、それと対照的な淡々とした語りで直線的に進む物語が不思議な印象。とはいえ「海と毒薬」でも感じた語りの仕掛けもあり、歴史叙述、ロドリゴ神父の書簡、三人称視点、候文の切支丹屋敷役人日記と、手が込んでて力作と思った。(24.11.4読了)
- 白湯@uyas_142025年6月12日読み終わった以前スコセッシ監督の映画版を見て、その勢いで原作を読んだ。 キリスト教の人って迫害されようが何されようが「神を信じる自分は絶対正しい!」を貫くことに美学を感じる人が多くて(うちの母親もクリスチャンなので)、ロドリゴももれなくそういう人物像で書かれている。けれどこの話の恐ろしいところは「自分がキリスト教を持ち込んだことで他人が迫害される」ことで。それでもいいの?とこれでもかと問い詰めてくる。 「信仰の形に関係はない。あなた自身がどう生きるかが重要なんだ。それは他人から見て分からなくてもいい。あなただけが分かっていればいいんだ」と遠藤周作先生が言っているような気がした。

- こよみ@Candy_Noisily2025年5月20日読み終わった実際の出来事を元にしているなんて考えたくない。 信仰心も人格も段々壊されて、信じる神を疑わなければいけないのが苦しい。 なかなかに難しい作品だったけど、読んで良かった。

Malt@Malt2025年5月17日かつて読んだ死ぬくらいなら信仰なんてすぐに捨てればいいのに、なんて簡単に思えなくなった。だいぶ前に一度読んだだけなので、読み直したい気持ちはある。ふと思い出した一冊。

mizuki@mizukikometa2025年4月19日読み終わった「あの人は沈黙していたのではなかった。たとえあの人は沈黙していたとしても、私の今日までの人生があの人について語っていた。」 読みながら、主人公の見ている風景と、彼の心象風景が乗り移ってくる実感があった。 彼は穏やかに最期を迎えられるのだろうか?




うねうね🌊@73uneune2025年4月17日読み終わった🥟🥟🥟🥟🥟 非常に面白かった。書簡や日誌形式の部分があり、視点の変化による叙述の変化がよかった。ページ数と読後感がいい意味で合ってない。信仰の揺らぎ、教皇選挙を見たので面白さが増した。


mizuki@mizukikometa2025年4月13日読み始めた「基督は美しいものや善いもののために死んだのではない。美しいものや善いもののために死ぬことはやさしいのだが、みじめなものや腐敗したものたちのために死ぬのはむつかしいと私はその時はっきりわかりました。」


夏しい子@natusiiko2025年3月6日かつて読んだ苦しい小説だった。 特にキリスト教の人が読むと辛いのかな? フェレイラの「この国の者たちがあの頃信じたものは我々の神ではない」の辺り、深かったな。 そして信仰心との闘い。 無宗教の人より、他の宗教でも何か信仰している人が読むとじぶんの信仰心と照らし合わせたりして、よりこの小説に考えさせられるんじゃないかなと思った。
虫の息太郎@pampapam_13322025年3月6日かつて読んだ大好きな本名作of名作。伝説とされるいびきのシーンより主人公の同僚?宣教師と信徒たちの末路というか殺され方というか、政府による処刑が克明に書かれてるシーンのが衝撃だった。 高校の時に父から「読んでみなよ」と押し付けられた結果ラノベから一般文芸?というかそっち系ばかり読むようになった思い出。返そう〜返そう〜と思ってずっと返してないけど本は互いに借りパク合戦だからゆるして
はぐらうり@hagurauri-books2025年2月16日読み終わった遠藤周作を初めて読んだ。最後だけわからないけれどこんなに読みやすいのか。谷崎賞なのでそれはそうかもしれないが。 近代文学は読んでおかないとなぁと思いつつ、現代に終始しているのはやっぱりよくないね。

若公爵@y_louis_t1900年1月1日かつて読んだこの問題設定って今の日本人にも有効なのかな。信仰の問題。 少なくとも、カトリックの日本人が40万人、としても、より深部から理解するには幼児洗礼である必要もあるのか? それとも、ごくごく一般に、信仰についての話として処理してしまって良いのか? 考えさせられます。













































































