"文藝 2026年秋季号 (2..." 2026年9月1日

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2026年9月1日
文藝 2026年秋季号 (2026年秋季号)
「銀河鉄道には乗らない」 島本理生 (エッセイ) 「北米滞在記」 西加奈子 「◯」 金子薫 (創作) 「ALL IS HONEY TO ALL」 日比野コレコ (創作) 「◯」  準一卵性双生児が失踪してから10年、姉の樫尾心が保護され、弟の樫尾或人は硝子球に納められた亡骸の状態で発見された。そのニュースを見た人体から球を作る作品を手がける人形作家・宍戸眞一郎の話。 自身の創作と死体の類似性から自身の制作そして過去を追及していく姿が臨場感があった。主人公と殺人犯の接触に重きがおかれるのかと思いきや、夢の世界での或人と主人公の接触が話の後半を彩ることが意外だった。主人公の過去含め、架空の世界を感じさせる舞台設定だったから、いきなり夢の世界に飛んでくこの展開に納得感はあった。話の内容的にダークな感じだったけれど、日常の中の◯や胎児の描写、夢の世界の街づくりなど、話から離脱はしないがどこか読者側の心を落ち着かせる表現があったので思ったより読みやすかった。1冊の長編じゃないからしょうがないけれど、犯人の狙いとかは明かされていないから気になった。 「ALL IS HONEY TO ALL」 建築学生しゅづきと彼氏震馬、しゅづきの友だち(?)で男の子からよく好かれる茱萸、茱萸の「いまいちばん仲の良いひと」でスティルツを履いて1番身長を高くしている六、しゅづきを好きなひとタクがでてくる話。 よく見てるYouTuberさんが日比野コレコさんの作品をよく賞賛しているからずっと気になってた。読めてうれしい。 夢見心地で楽しかった。重々しい「◯」の後に載せられていたのもよかった。まず登場人物の名前がかわいい。しゅづきちゃんと茱萸ちゃん。それに比べると男の子は普通めな名前だから、作者には何かこだわりがあるのかな?登場人物同士の関係性が通常世界では見ない感じで新鮮だった。依存ではないけれど、自分の行動を相手が理解してくれるであろうという根拠のない信頼のもとで動いている感じ?初対面の人とはそれが成り立っていないのが、空想の世界の中のリアルっていう感じだった。 文章全体として心情描写ではなく、場面の状況に捻りがある感じだったため、疲労が少なく読めた。比喩が的確だったり、共感できるものだったりで刺さるものが多かった。
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