
古
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大学生
ヘルマン・ヘッセと凪良ゆうさんのファン
- 2026年9月19日
すいかの匂い江國香織読み終わった江國香織さんのお話ってやっぱり不思議で魅力的。 少女たちの夏の話。少女が突拍子もない不思議な行動をとっても、まあそういうこともあるかとなぜだか納得してしまう。冷静に考えればおかしいのに。心理描写や情景描写の羅列の中に急に知覚表現が入ったりと唯一無二の新鮮さがあった。今作は少女がメインだからなおさらだけれどどこか浮世離れした世界を見れる気がして好き。 なかでも「焼却炉」が1番好み。実写化されるのも納得。少女が大学生をすーと切りつけるシーンが涼やかで、この2人だけ世界のスポットライトがあたっている気がしてよかった。少女が未熟が故に扱い方に戸惑ってしまっている焦りやそれと対比して落ち着きがあるもののやはり人とは違う時間軸で生きていそうなすずきじんたの空気感がこのシーンの見開き1ページから伝わって来た。すごくテンポ感がよくて、なにか細かく解説しているわけではないのに伝わってくるのが圧巻だった。 - 2026年9月18日
きことわ (新潮文庫)朝吹真理子読み終わった芥川賞受賞作。今度朝吹真理子さんの対談を見れるかもしれないからその予習。 逗子の別荘管理人の娘・永遠子とその別荘を借りていた春子の娘・貴子が25年ぶりに別荘売却のために会う話。 いきなり髪引かれる描写とか永遠子は夢を見て貴子は見ないとかよくわかんなかったけど、ぽかぽかしててよかった。貴子が妻子持ちの人と不倫していたとか、母の淑子が妹を産むのを辞めていたとかの話を事態としては重く受け止めつつも追求せずにさーと永遠子が流す感じがなんかすき。 解説の町田康さんの文章が面白かった。あと解説で脈絡のないまま書き連ねて文章として成り立っているからすごい(?)みたいなことが書いてあって、なるほどと思った。はじめて解説が解説だ!って感じた。思えば今書かれていることが永遠子の夢の話なのか過去の事実なのか今起こっていることなのか、それとも貴子の視点or貴子目線の過去なのかちょっと立ち止まって理解する必要があった。これが脈絡がないゆえに起きたことなのかと思ったり。でも普通に読めた。 - 2026年9月5日
金閣寺三島由紀夫読み終わった名作だったもう1回じっくり読み返したい やっぱりなんで燃やしたのかははっきりとはわからない ずっとなぜ溝口が金閣寺を焼いたのかを考えながら読んでいた。自分の解釈だと世界や考え方を明と喑で二分して考えた場合、溝口はもともと暗で生きていた。これは小学時代に海軍学校の生徒の短剣に切り傷をつけたり、有為子への曲がった愛情、親への態度から感じられる。そこに金閣寺という絶対的な美が現れ、さらに鶴川という溝口の闇を光に変えていた存在がいたことで明の世界へに引っ張られ、そこが目指すべきところになっていた。ただ柏木という悪、ひねくれを体現したかのような友人の登場により再び暗の世界に引っ張られ、そして鶴川の死によって明の世界への導き手が消失したことが溝口の堕落に繋がったと思う。元あった鶴川の喪失、金閣の焼失により明の世界から完全に分断された。はじめは柏木に畏怖の感情を抱いていた溝口だったけれど、金閣を燃やすと決意したあとからは、逆に柏木からおそれの表情を読みとっており地獄よりもさらに地獄に到達する予兆を感じた。この点は溝口が柏木の邪悪性を上回った時点を示唆していると思う。話の初めの方から言及があった「南泉斬猫」はずっとよくわからなかったけど、終盤の溝口と柏木の対話、行為と認識の話で自分なりになんとなくわかった気がした。 溝口を取り巻く人物について考えると鶴川と柏木は対になっているのかなと思った。溝口を暗に引きずり込んだ大きな要因である吃音への接し方が1番わかりやすい。鶴川が吃音を気にしないと言ったことで、溝口は吃りを無視すること=自分を抹殺することという考えから脱却できた。しかし柏木の自身の内飜足に対する捉え方が溝口を吃音と自身の同一視に翻させたと思う。柏木は内飜足が自身を自身たらしめるものであり、人との交流の際に相手対自分の間に必ず内飜足を通す、もっというと相手対内飜足という構図に持ち込むようである。柏木は溝口に「吃れ吃れ」と言ったり、第三者に吃音持ちであることを開示しにいったりと積極的に溝口と吃音を結びつけ、溝口の精神の独立を阻害、吃音という溝口視点での憂鬱に目を向けさせることを強制していた。 もっと考察したいと思ったポイントもたくさんある。まず鶴川の考え。柏木と溝口の交友を咎めていた一方で、自分は柏木と文通していた。さらに溝口視点で暗を明に変える存在だったはずが、鶴川は地震について「暗い心も持っていた、ついぞ明るさを知らなかった」と言っている。じゃあ彼は溝口の言動をどう捉えていたのか? あとは老師の考え。溝口が米軍将校相手の娼婦を流産させたあとや、自分の女遊びを目撃されたあとなど、溝口が老師との対話を恐れある時は望んだ場面で、老師はいつも通り接した。やさしさ、戒め、金閣の保護、自身の投影などの解釈が考えられるから、それももっとじっくり読んで考えたい。 1番難しいのは溝口の中での金閣像の変化。女性を目の前にした時になぜ金閣は出現するのかや(俗世との断絶を禅心が訴える?でも辻褄があわないかな)、途中の金閣は外は綺麗だけど中は闇を抱えているのような考えの起源、その考え自体の変化など、そして1番はやっぱりなんで燃やしたのか。答えはないと思うから、またじっくり読み直す機会があったら考えたい。 読み終わってから記憶に残っている解釈を書き出しているだけだから、読んでいる途中はもっといろんなこと考えていたしあーでもないこーでもないってなっていた。その考えを残し忘れたことが悔しい。ただ今思い出せたこのかけらが次読む時の解読の楽しみに繋がればいい。自分は今まで読んできた本の系統や好きなストーリー的に、人間関係が人格形成に大きな影響を与えると考えがち。だから、溝口の交友関係に重きを置いて考察をしていると思う。それを深めるでもいいし、景色や溝口の心情吐露から再度考察するでもいい。とにかくまたの機会にじっくり読んで、自分なりの解釈を納得できるかたちでまとめる。また焼きにくる。 - 2026年9月3日
冷たい密室と博士たち森博嗣読み終わった土木工学科の極地研で大学院生2人の死体が発見されるというミステリ。 主人公たちが研究室の見学に訪れた時に事件が起きたため、科学的なワードや実験室の描写が出てきてわくわくした。作者が名古屋大学工学部の助教授で、今回の舞台も名古屋大学だと読みとれる。この仕事をしているからこそ書けるリアリティで唯一無二だと思った。 久々にミステリを読んだけど満足感がすごい。教授と学生が主人公で恋愛描写があるのがちょっと嫌悪感だけど。 - 2026年9月1日
太陽の塔森見登美彦読み終わった原文にもある通り「男汁溢れる手記」だった。 主人公の元カノ水尾さんに固執しつつ、気の合う仲間とひっそりわちゃわちゃやる姿が愉快だった。水尾さんの気持ちを想像するシーンが出てこず、己の視座からのみ話をするのがそういうところだよと思った。気持ち悪いけどちょっと情けなくてかわいらしい。 「夜は短し恋せよ乙女」を読んでから入ったため、最後の最後で、緋鯉や歩行ロボットの真似、下鴨神社の納涼古本市などの共通点が畳み掛けられて胸熱だった。 - 2026年9月1日
- 2026年9月1日
読み終わった「銀河鉄道には乗らない」 島本理生 (エッセイ) 「北米滞在記」 西加奈子 「◯」 金子薫 (創作) 「ALL IS HONEY TO ALL」 日比野コレコ (創作) 「◯」 準一卵性双生児が失踪してから10年、姉の樫尾心が保護され、弟の樫尾或人は硝子球に納められた亡骸の状態で発見された。そのニュースを見た人体から球を作る作品を手がける人形作家・宍戸眞一郎の話。 自身の創作と死体の類似性から自身の制作そして過去を追及していく姿が臨場感があった。主人公と殺人犯の接触に重きがおかれるのかと思いきや、夢の世界での或人と主人公の接触が話の後半を彩ることが意外だった。主人公の過去含め、架空の世界を感じさせる舞台設定だったから、いきなり夢の世界に飛んでくこの展開に納得感はあった。話の内容的にダークな感じだったけれど、日常の中の◯や胎児の描写、夢の世界の街づくりなど、話から離脱はしないがどこか読者側の心を落ち着かせる表現があったので思ったより読みやすかった。1冊の長編じゃないからしょうがないけれど、犯人の狙いとかは明かされていないから気になった。 「ALL IS HONEY TO ALL」 建築学生しゅづきと彼氏震馬、しゅづきの友だち(?)で男の子からよく好かれる茱萸、茱萸の「いまいちばん仲の良いひと」でスティルツを履いて1番身長を高くしている六、しゅづきを好きなひとタクがでてくる話。 よく見てるYouTuberさんが日比野コレコさんの作品をよく賞賛しているからずっと気になってた。読めてうれしい。 夢見心地で楽しかった。重々しい「◯」の後に載せられていたのもよかった。まず登場人物の名前がかわいい。しゅづきちゃんと茱萸ちゃん。それに比べると男の子は普通めな名前だから、作者には何かこだわりがあるのかな?登場人物同士の関係性が通常世界では見ない感じで新鮮だった。依存ではないけれど、自分の行動を相手が理解してくれるであろうという根拠のない信頼のもとで動いている感じ?初対面の人とはそれが成り立っていないのが、空想の世界の中のリアルっていう感じだった。 文章全体として心情描写ではなく、場面の状況に捻りがある感じだったため、疲労が少なく読めた。比喩が的確だったり、共感できるものだったりで刺さるものが多かった。 - 2026年8月31日
夜は短し歩けよ乙女森見登美彦読み終わった第1章 夜は短し歩けよ乙女 飲み屋街の話 第2章 深海魚たち 古本市の話 第3章 御都合主義者かく語りき 学園祭の話 第4章 魔風邪恋風邪 風邪の話 初・森見登美彦作品完読 「成瀬は都を駆け抜ける」の作中でこの本について触れられていたため手に取った。 有名作品であるため高校生の時に手に取ったけれど、第一章の夜の繁華街を飲み歩く話に少し抵抗感があったため途中で読むのをやめてしまった。 お酒が飲めるようになった今読み返すと酔った人間の陽気さ、かわいらしさ、情けなさが身近なものとなり楽しんで読めた。 クスッと笑える筆者独特の言い回しが心地よく楽しかった。成瀬から入っているため、成瀬に出てきた緋鯉や達磨、コタツ、北白川というキーワードに胸が躍った。登場人物が夢の中を生きているように周りの目を気にせず軽やかに日々を謳歌する姿にこちらも幸せをもらった。なんて自由。第3章の学祭のお話がお気に入り。先輩と黒髪の乙女の動きをノーカット・1発撮りのカメラで追っているかのような臨場感、わくわくする出来事の連続が最高のエンタメだった。側から見たらくだらないことをあたりまえのものかのように全力で楽しむ姿がこの上なく輝いていた。大学生の自分からしたら1番身近なテーマであったのも心惹かれた理由かも。 - 2026年8月30日
成瀬は都を駆け抜ける宮島未奈読み終わった相変わらず最高 成瀬とその周りの人が真っ直ぐに生きていて憧れた。人からどう思われるかを常に気にしている自分としては眩しかった。ただ島崎さんや西浦くんの短編で2人からしたら成瀬は唯一無二で自分も成瀬にとっての唯一無二になりたがっている。ただ成瀬の様子を見て自分の知らない成瀬が存在することに少し寂しさを覚えるのが、なんとも言えない切なさを感じた。そういう少し藍色な部分も含めて真っ白すぎない内容になっていてよかった。 成瀬とそれを取り巻く人の言動がテンポよく描かれているのがすごく読みやすくて楽しい。効率よく無駄なく飽きさせる暇がないテンポで情報が供給される点がSNSみたいな楽しさがある。心情描写や情景描写に作所の個性を見出して好んで読む読書体験を最近は探求していた。ただ、この本のただひたすらストーリーを楽しむというのが読書に楽しさを見出した原点を思い出させてくれた。 - 2026年8月21日
バウムガートナーポール・オースター,柴田元幸読んでる - 2026年8月21日
ヘッセの読書術ヘルマン・ヘッセ読んでる - 2026年8月21日
- 2026年8月21日
文庫 少年の日の思い出ヘルマン・ヘッセ,岡田朝雄読んでる - 2026年8月19日
多類婚姻譚凪良ゆう読み終わった - 2026年8月19日
プレゼント伊坂幸太郎,宮部みゆき,恩田陸,梨木香歩,江國香織,町田そのこ,米澤穂信読み終わった - 2026年8月9日
BUTTER柚木麻子読み終わったずっと読みたかった本 「どうしても、許せないものが二つだけある。フェミニストとマーガリンです。」 いまいち刺さりはしなかった。イギリスで大ヒットというのも要因を考えれば理解ができた。食の印象的な描写とフェミニストへの言及。 - 2026年8月1日
- 2026年7月26日
- 2026年2月20日
ライ麦畑でつかまえてジェローム・デーヴィド・サリンジャー,J.D.サリンジャー,野崎孝読み終わった自分を大人だと思っている子供の話。 成長途中の子供が憧れる粋な男になりきっている感じがして、恥ずかしい一方かわいらしかった。自分の欠落を自覚し、見つめることができないがゆえに、他責や逃避に走る未熟さが子供だった。大人になるとは、自分に非があるかもしれないと一旦自分を見つめなおせるようになるということなのかと思った。ただこの主人公は、幼稚さとともに素直さももっているのだと思った。同級生から容姿や行動を原因として虐げられている子に対して、その子の内面をみて人格を認識していたことや、尼さんに寄付をしたこと、成功した兄、優秀な弟妹に対して嫉妬するのではなく、誇らしく思い一兄弟として愛をもって接するところなどから素直さが感じられた。素直がゆえに大人に憧れカッコつけて、周りからどう思われているかなどを気にせず、ただまっすぐに自分の考えたことをやっていくところは眩しかった。 恩師から寝ている間に頭を撫でられたことにひどく怯えているのはなぜか気になった。ホモ(原文尊重)にトラウマがあったのか? 文体が癖があって面白かった。妹ちゃんがかわいい、愛おしい。
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