
704h
@704h
2026年9月1日
サンセット・パーク
ポール・オースター,
柴田元幸
読んでる
半分くらいまで読んだ。
はじめに『ブルックリン・フォリーズ』を読んでポール・オースターにはまり、初期のニューヨーク三部作、『ムーン・パレス』、『偶然の音楽』と読んだ。
どの作品も楽しく読めたのだが、本作は何だか入り込めない。今までの作品には魅力的なストーリーと絶妙なユーモアが入っていたのだが、本作は様々な人が抱えている人生の重たい荷物が淡々と描写されていく。
読んでいて辛いわけではないが、今までの遠くへ連れて行っていってくれるオースターではない。今まで読んだ作品のような破滅に突き進む主人公は居らず、過去を背負ながら生きていく人々が確かな存在感を伴って描かれている。多角的な視点から現代社会を生きる人々が抱えている何かを描こうとしているのかもしれない。
オースターの前期の作品から急に後期に飛んだので、ちょっとついて行けてないのかもしれない。
それでも作家としてのテーマの繋がりはひしひしと感じるのが嬉しかったり、ニューヨークのブルックリンという都会が持っている孤独感にちょっと居心地良い気がしていたりする。
静かな小説ではあるが、地下に熱いものが流れている。果たして彼らはどうなるのだろうか楽しみ。