
阿久津隆
@akttkc
2026年8月30日

エミリーに薔薇を
ウィリアム・フォークナー,
高橋正雄
読んでる
ポーカーの場面がかっこよかった。
p.248
「くばれ」とヒューバートさんがいった。だが依然として、ヒューバートさんもバディおじさんも眼をあげなかった。ふたりがそこにじっとすわっているあいだに、トミース・タールの鞍のような色をした手が光のなかにのびてトランプを取りあげ、裏向きの一枚をヒューバートさんにくばり、つぎに裏向きの一枚をバディおじさんにくばってから、今度は表向きにしてヒューバートさんに一枚くばるとキングであり、つぎに表向きにしてバディおじさんに一枚くばると、六だった。
「バック・マッキャスリンの身柄に対して、シビーの持参金を賭けるんだぞ」とヒューバートさんがいった。「くばれ」すると例の手がヒューバートさんに一枚くばると、三であり、つぎにバディおじさんに一枚くばると二だった。ヒューバートさんがバディおじさんを見た。バディおじさんがこぶしで一つテーブルをたたいた。